2022年8月4日
2022年8月4日
台風対策に強いと思われているペアガラスですが、実は別のガラスと混同している方が多いことをご存じでしょうか。ペアガラスは断熱性や防音性には優れますが、台風にはほとんど効果がありません。なぜペアガラスが台風に強いと勘違いされているのか、台風への備えはどうすべきなのか解説します。また、ガラス交換の費用相場についても合わせて解説しますので、ガラス交換を検討中の方はぜひ本記事を読んでみてください。
防犯設備士の資格所持
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ペアガラスは複層ガラスとも呼ばれ、ガラスとガラスの間に中間層を作り、寒気や熱気を遮断することで屋内の断熱性を高める効果があります。
ペアガラスは断熱性はあるものの、実はそれ以外に特別な効果はありません。
よくあるペアガラスに関する勘違いについて、なぜそのような誤解が生まれたのか見ていきましょう。
ペアガラスは台風や防犯面で強いイメージを持たれる方は多いですが、実際にはそれほど効果は期待できません。
というのも、ペアガラスは一般的なガラスをすき間を空けて2枚使用しているだけですから、合わせガラスのような強度はないからです。
そのため、台風に強いガラスにしたいのであれば、ペアガラスではなく合わせガラスの方が適切な選択です。
なぜペアガラスが台風に強い窓ガラスと勘違いされるようになったかというと、理由はその名称にあります。
耐久性の高いガラスは「合わせガラス」、断熱性の高いガラスは「ペア(複層)ガラス」となっており、名称はどことなく似た雰囲気です。
しかも勘違いされやすいポイントとして、どちらも中間層を設けている点が挙げられます。
合わせガラスはガラス2枚の間に音や衝撃を緩和するフィルムが入っています。
一方、ペアガラスも2枚のガラスと中間層があることから、同じものとして混同されやすいのです。
結果として、ペアガラスは合わせガラスと同じく台風に強いイメージが出来上がり、多くの方に災害対策として利用されるようになっています。
ペアガラスは通常の状態では普通の窓ガラスと同じで、強度も一般的なものと変わりません。
ですが、現在は台風に強いペアガラスも存在します。
それが「合わせペアガラス」と呼ばれ、ペアガラスと合わせガラスの特性を持ち合わせたものです。
音や衝撃に強い合わせガラスを使用しつつ、間に中空層を設けることで台風に強く、断熱性も優れたいいとこどりのガラスです。
台風への強さや強度だけを目的にするなら、合わせガラスと強化ガラスでも足ります。
しかし、住居の快適性を維持することを考えると、合わせペアガラスを選択するのがベストでしょう。
一般的な窓ガラスでは、台風の飛散物によりガラスが割られてしまうこともあります。
飛散物が当たると屋内にいる人まで危険なだけでなく、飛んできたガラスの破片の後片付けも大変です。
そこで窓ガラスを交換以外の方法でできる、ガラス割れの対策を紹介します。
台風によるガラス割れ対策で最も有効と言われているのが、シャッターや雨戸の設置です。
強風のときにはシャッターや雨戸を閉めることで、窓に飛散物が直撃することを防げます。
大きな窓や窓の前に遮蔽物がない場合には、飛散物が当たる可能性が高まります。
飛散物が当たるリスクのある窓ガラスには、シャッターや雨戸を設置して万が一の場合に備えましょう。
ただし、設置にはコストが掛かるだけでなく、耐久性を超える風が吹くと破損することもあります。
絶対に安全とは言い切れないので、シャッターや雨戸以外にも飛散物対策は行ってください。
意外と有効な対策とされるのが、ガムテープや養生テープを窓ガラスに貼る対策です。
テープは窓に満遍なくあるのではなく、「×印」や「米印」になるように貼るだけでも十分です。
飛散物が当たると、ガラスは割れるとバラバラになって飛んでしまう危険があります。
テープを貼ることで、怪我をするような大きなガラスの飛散を防ぐことが目的です。
さらに効果を高めるためには、テープの上から段ボールなどを当てておく方法もおすすめです。
あくまでも飛散防止が目的ですから、ガラスが割れないようにする目的ではないことに留意しましょう。
ちなみに、テープ跡を残さず、簡単に剝がせるようにするなら養生テープの方がおすすめです。
窓割れへの対策をするなら、窓周辺に置いてある植木鉢などの位置も変えましょう。
植木鉢のサイズにもよりますが、風速10mを超えると小さな物なら飛んでしまう恐れがあります。
窓の傍に物が置いてあると、風にあおられて窓ガラスに直撃する危険があります。
一時的に風の当たらない屋内に移動させるか、紐で柱などに縛って固定する方法がおすすめです。
台風に強いその他のガラス製品についても見ていきましょう。
台風に強いガラスの一つに強化ガラスがあります。
強化ガラスは通常のガラスに比べて、3~5倍程度の強度があることから頑丈な点が特徴です。
割れ方にも特徴があり、割れても破片になりにくく、細かい粒状になることから飛散や踏みつけによる怪我が起こりにくい性質があります。
台風以外にも、子どもや高齢者の転倒対策としても使われます。
合わせガラスはペアガラスのような断熱性はないものの、ガラスの間に中間膜と呼ばれる板が入っています。
この中間膜のおかげで、ガラスの強度が上がり、破片も飛散しにくい特徴があります。
台風の飛散物で怖いのは、傘などの鋭利なものが貫通してくるケースですが、合わせガラスでは貫通する危険性が少ないです。
台風対策には合わせガラスが最も適したガラスと言えるでしょう。
台風時の飛散を防止するなら、網入りガラスもおすすめです。
耐衝撃性は低いですが、網入りになっているため破片の飛散を抑えられます。
また耐熱性にも優れているため、火災の場合には外部の炎を防ぐ役割も果たします。
あくまで飛散しにくくなるだけなので、ガラス割れ対策は行ったうえで選択してください。
一般的な大きさの窓ガラスである0.6㎡を想定して、どのくらいの費用になるのか目安を確認しましょう。
ペアガラスは2枚のガラスを使用しており、さらに特殊な構造から施工費用も通常より高くなります。
1枚だけの交換なら比較的安く済みますが、2枚とも交換の場合はその分費用も高くなることは理解しておきましょう。
費用の内訳としては、基本料金が6,000~8,000円、工事代金が9,000~10,000円です。
加えて、ガラス1枚だけの交換なら10,000~13,000円、2枚ならその場は必要です。
合計すると30,000~40,000円の費用が掛かるため、高額になりやすい点には留意してください。
ペアガラスの場合は破損だけでなく、シーリングの経年劣化により中空層に結露が発生することもあります。
窓ガラスの内側か外側の一方にだけ結露がある場合も、ペアガラスの効果が失われていると考えられるため、交換をおすすめします。
強化ガラスの場合は、大きさや厚みによって価格は大きく変動します。
最も薄い4㎜の場合、15,000~20,000円ほどです。
加えて、ガラス工事の費用は10,000~15,000円ほどですから、合わせて25,000~35,000円が費用相場となります。
強化ガラス自体の費用は通常の透明ガラスと大きな変化はなく、工事費用も業者によって大きな変化はないはずです。
覚えておきたいのは、業者によって割引を適用してくれるパターンもあることです。
依頼する枚数・大きさによって値引きをしてくれることもありますから、見積もりを取る際は複数社から相見積もりを依頼しましょう。
掃き出し窓とは、リビング・居室から庭やベランダに出入りできる大きな窓のことです。
掃き出し窓の場合は大きな一枚のガラスを採用している家が多く、ガラス交換も代金が高くなる傾向があります。
掃き出し窓の場合、大きさ・厚さ・重さが費用を決める重要なポイントです。
一般的には掃き出し窓のガラス代は20,000~30,000円とされます。
次に工事費用ですが通常の10,000~15,000円に加え、10㎏を超えるガラスなら重量費が加算されることもあります。
合わせると40,000~60,000円掛かることもあるため、費用を安く抑えるなら複数業者の相見積もりを取りましょう。
ペアガラスは断熱性や防音性は高いものの、耐衝撃性は一般的なガラスと変わらず、破片の飛散も防げません。
ペアガラスでも台風時の破損対策をするなら、シャッターや雨戸の設置、ガムテープ等によるガラスの保護は欠かせないでしょう。
それでもペアガラスを選ぶ場合には、合わせペアガラスを選択してください。
合わせガラスの性質も持っている合わせペアガラスなら、台風の飛散物による割れを防止できます。
自宅の窓に合わせたガラスを選ぶことが、快適な住居の条件になります。
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※1 調査方法:インターネット調査、調査期間:2020年12月23日~25日、調査概要:住まい・暮らしのトラブル10社を対象としたサイト比較イメージ調査、調査対象:全国の20代~60代の男女1080名、アンケートモニター提供元:ゼネラルリサーチ
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