【ガラス修理の見積もり】ガラスが修理・交換はいくらかかる？ガラスの種類ごとの相場をご紹介

ガラスの修理や交換にいくら掛かるかを把握しておくことで、突然のトラブルでガラスが破損した際もスムーズに対処できます。そこで当記事は、ガラスの交換や修理にかかる費用の相場や、複数の業者からガラス修理の見積もりを取る重要性を解説します。

目次

ガラス修理・交換の値段について

普段の生活で窓ガラスが割れたり、ヒビが入ることはめったにありません。それだけに、窓ガラスが割れてしまった時、交換や修理にいくらかかるか不安になる人は多いのではないでしょうか。

早く割れたガラスを修理・交換しなければと焦るあまり、目についた業者に依頼するのは絶対にやめましょう。ガラス交換業者に依頼する相場を把握しておかないと、高額な料金を請求されても気づけません。

そこで以下では、割れたりヒビの入った窓ガラスの修理・交換を、業者に依頼した場合の相場を解説します。

ガラスの修理・交換費用の相場

窓ガラスが割れたりヒビが入った時に、まず悩むのが修理や交換の費用相場が分からないことではないでしょうか。ガラスの交換を業者に依頼したくても、相場がどの程度なのか分からないと料金が高いのか安いのかを判断できません。「もしかしたら他の業者よりも高いかも」と考えてしまうと、業者に依頼するのも二の足を踏んでしまうはずです。

そこで、以下では「値段の決まり方」「費用の内訳」「ガラス修理・交換の相場」についてご紹介します。

値段の決まり方

業者によってサービスの内容などで費用は若干変動します。ですが、基本的に窓ガラスは次の条件に合わせて値段が決められています。

・ガラスの種類
・ガラスの大きさ
・ガラスの厚み
・ガラスの枚数
・追加でかかる料金

ガラスには、一般家庭で広く普及している透明ガラス以外にも、様々な種類があります。透明ガラスは最も安価で、特殊な加工がされるほど価格は上がります。

また、ガラスは大きさや厚みによっても価格は変動します。例えば一般的な窓ガラスの大きさは「90cm×90cm」ですが、ベランダに使われている「90cm×180cm」のような大きい窓ガラスは高額になります。

ガラスの種類・大きさや厚さに加えて、何枚のガラスを修理・交換するかで値段は変わります。枚数が多くなれば、当然費用もかかります。

業者によっては作業内容によって追加料金がかかるケースもあるため注意しましょう。例えば、ガラスを交換するために特別な工事が必要になったり、早朝や深夜など時間外での交換を依頼した場合などです。

費用の内訳

窓ガラスの修理や交換にかかる費用の内訳は、主に次の2点になります。

・ガラス本体の費用
・作業にかかる施工費用

加えて業者によって出張料、見積もり料、必要な資材費、古い窓ガラスの処理などの費用がかかる場合があります。中には古い窓ガラスの処理は無料で行っている場合もあります。

どの作業に費用がかかるかを明確にしておかないと、作業が終わったあとで追加料金を取られる恐れがあります。

そこで、業者に依頼する前に見積もりを取りましょう。見積もりには作業の内容やかかる費用が記載されています。もし不明瞭な点があったら、必ず業者に確認しておきましょう。

ガラス修理・交換の相場

ガラスの種類や大きさ、厚さなどで価格は大きく上下しますが、基本的にガラスの交換や修理にかかる相場は20,000円前後です。フロートガラスのように広く普及しており、在庫も多ければ安くなります。対して強化ガラスやペアガラスといった、性能が高いガラスは価格も高くなります。

ガラスの種類ごとの値段

ガラスの種類には次のようなものがあります。

・一般的なガラス
・くもりガラス
・網入りガラス
・強化ガラス
・ペアガラス（複層ガラス）

以下ではガラスの種類や特徴、価格を解説します。

一般的なガラス

・90cm×90cmのフロートガラスの価格：10,000円～
・90cm×180cmのフロートガラスの価格：20,000円～

一般住宅で広く普及しているガラスを「フロートガラス」といいます。窓ガラスはもちろん、テーブルや棚などの家具や様々な物に使われています。フロートガラスはすべてのガラスの基盤となっており、熱を加えたりして他の性能の高いガラスに加工します。

フロートガラスは数あるガラスの中で最も安価で取り扱いされています。どの業者でも一定数の在庫があるため、すぐに交換が可能というメリットがあります。ただし、小石や鳥などがぶつかっただけで、ヒビが入ったり割れてしまうデメリットもあります。

くもりガラス

・90cm×90cmのくもりガラスの価格：12,000円～
・90cm×180cmのくもりガラスの価格：17,000円～

フロートガラスの片面に加工を加えて不透明にしたガラスを言います。研磨剤などで細かな傷をつけることで、外部からの視線を遮ったり、太陽光を柔らかくするなどの効果があります。

目隠しができるため、道路沿いにある一般住宅や飲食店などで使われる傾向にあります。ただし、ガラスの表面の凹凸に汚れが入りやすく、取れにくいというデメリットがあります。水に濡れると透明に見えることから、キッチンの窓や浴槽のドアには向いていません。

網入りガラス

・90cm×90cmのくもりガラスの価格：20,000円～
・90cm×180cmのくもりガラスの価格：38,000円～

網ガラスは、ガラスの中に金属製のワイヤーが入っているガラスのことを言います。網入りガラスは遮炎性能が高いため防火設備で広く使われています。

火災時に高熱にさらされてガラスが割れても、ワイヤーがガラスを支えるため破片が飛び散るのを防ぐ特徴があります。穴も開きにくいことから、炎が燃え広がるのを防ぐ効果があります。

ただし、網入りガラスは高温にさらされると、中のワイヤーが膨張と収縮を繰り返します。その動きにガラスが耐えられなくなりヒビが入ることがあります。これを「熱割れ」と言います。

また、金属製のワイヤーが入っているため、一見すると防犯性が高いように見えますが、簡単に切り取ることが可能です。また、ガラスを割る音をワイヤーが吸収してしまうため、防犯の効果は高くありません。

強化ガラス

・90cm×90cmの強化ガラスの価格：20,000円～

フロートガラスの3．5倍から5倍以上の強度があります。ただし、ガラスの表面に小さな傷がいくつもついた状態で、外部から強い力が加わると割れてしまいます。ですが、割れてもフロートガラスのように鋭利な状態にならず、粉々になるという特徴から「安全ガラス」とも呼ばれています。

強化ガラスを選ぶ上で注意したいのが、防犯性が低い点です。強化ガラスは強度が高いだけで、ハンマーなどで簡単に割れてしまいます。力を一点に集中した衝撃にも弱く、アイスピックやドライバーでも割られてしまいます。

しかも割れた後は粉々になるため、空き巣などが侵入しても怪我をしません。防犯目的には適していない点に注意しましょう。

ペアガラス（複層ガラス）

・90cm×90cmのペアガラスの価格：30,000円～

フロートガラスを2枚重ね合わせ、ガラスとガラスの間に隙間を作ることで熱を外部に逃さない特徴があります。断熱性が高いため、中の空気が外の空気に影響されて、冷やされにくい点もメリットです。室内の空気を一定に保てるため、結果的に冷暖房費の節約にも繋がります。

室内の温度を保つという大きなメリットがある反面、複層ガラスは高価なうえに熱割れや共鳴現象がおきる可能性があります。熱割れとは、内部と外部の温度差でガラスにヒビが入ったり、割れてしまう現象を言います。

一方の共鳴現象は、2枚のガラスを組み合わせることで音が響きやすくなる現象のことです。道路沿いの窓がペアガラスの場合、自動車のエンジン音などが聞こえやすくなり、騒音になる恐れがあります。

お得にガラスを修理・交換する方法

ガラスの交換や修理には、決して安くないお金がかかってしまいます。だからといって、割れたりヒビの入った状態で放置しておけば、防犯面で大変危険です。

業者に頼んでガラスを修理したい場合、できればお得に安く済ませたいと考えるはずです。そこで、ガラスの修理や交換をする際は、次のポイントを押さえておくといいでしょう。

・火災保険の適用
・複数の業者で見積もりする
・平日の日中に修理・交換する
・自分で修理・交換する

以下では、お得にガラスの修理・交換する方法を解説します。

火災保険の適用

火災保険に加入しておくことで、万が一のトラブルが起きて窓ガラスが割れてしまった際に、費用をかけずに交換・修理が可能になります。

次のようなケースでは、火災保険が適用されます。

1．火災
2．風災
3．雪災
4．落雷
5．雹災
6．盗難被害
7．破裂や爆発
8．物体の飛来
9．倒壊や衝突
10．集団による暴力
11．突発的な事故

一方、以下のようなケースでは火災保険が適用されないため注意しましょう。

1． 地震による被害
2．故意や過失による損害
3．法令違反が原因の損害
4．戦争や核による被害
5．経年劣化による損害
6．割れた理由が不明

あらかじめ火災保険に加入している場合は、状況次第で保険金が給付される可能性があります。ガラスが割れたりしたら、まずは火災保険が適用されるかを保険会社に確認しましょう。

複数の業者で見積もりする

ガラスの交換や修理を業者に依頼するのであれば、1社に絞るのは止めておきましょう。あとになって「あの業者の方が安かった」ということがないように、複数の業者から見積もりをもらってください。
複数の業者の見積もりを見比べて、より納得できる価格やサービスを提供している方を選ぶと良いでしょう。

ただし、価格だけを重視して実績のない業者に依頼するのは止めておきましょう。費用は安く抑えられるかもしれませんが、中途半端な作業をされる恐れがあります。
ガラスの修理や交換を依頼する際は、実績のある業者を選ぶことをおすすめします。

平日の日中に修理・交換する

業者の中には深夜や早朝でも対応してくれる場合があります。しかし、時間外の作業は追加料金が設定されていることがほとんどです。

強風や台風で、急いで交換をしてもらいたい場合でもない限りは、平日の日中に依頼することで費用を抑えられます。ヒビ割れ程度であればガムテープや養生テープで応急処置をしておきます。割れて穴が空いている場合は、ダンボールとガムテープでで穴を塞いで、業者が来るまで待ちましょう。

自分で修理・交換する

DIYに慣れており、ガラスの交換をする知識や工具が揃っているのであれば、自分で修理・交換することで施工費用が掛からず、業者に頼むより安く済ませられます。

ガラス修理・交換を自分でやる場合のデメリット

ガラスの修理や交換は、知識と工具があれば自分で行うことも可能です。しかし、素人がガラスの交換や修理をすることで、次のようなデメリットがあります。

・ケガをする危険性がある
・綺麗に仕上がらない
・時間がかかる

以下では、自分でガラスを交換・修理をすることで生じるデメリットを解説します。

ケガをする危険性がある

窓ガラスは、思っている以上に重量があります。交換や修理をするために窓ガラスを取り外した際に、誤って落とすと怪我をする危険性があります。
また、交換する窓ガラスが2階にあるようなケースでは、滑り落ちて大怪我を負う恐れがあります。少しでも無理だと感じたら、業者に依頼することをおすすめします。

綺麗に仕上がらない

業者はガラスの交換や修理を簡単に行っているように見えます。しかし、それは技術や実績があるからにほかなりません。
素人が慣れていないガラスの交換をすると、窓ガラスに傷や汚れを付けてしまってきれいに仕上がらない場合がほとんどです。新しい窓を綺麗な状態で取り付けたいのであれば、業者に選ぶのが確実な方法です。

時間がかかる

窓の交換や修理に慣れている業者であれば、手早く短時間で窓ガラスの交換ができるでしょう。
しかし、慣れていない素人の場合、倍以上の時間がかかってしまいます。交換作業以外にも、わざわざ窓ガラスを購入しなければいけませんし、古い窓ガラスを処分する手間もかかります。

その点、業者に依頼することで、交換から窓ガラスの処分までしてもらえるため、自分の時間を有効に使えます。

まとめ

当記事では今回、ガラスの種類や特徴、費用の相場やガラス修理の見積もりを取る重要性を解説しました。窓ガラスが割れたりヒビが入る状況は、普段の生活ではなかなかありません。しかし、なにかの拍子で突然自宅のガラスが破損した場合、費用の相場がわからないと業者に頼むのも難しくなります。

万が一に備えて、ガラスの交換や修理にかかる相場を把握しておきましょう。そのためにも、複数の業者にガラス修理の見積もりをお願いして、見比べてから依頼することをおすすめします。

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