2023年3月6日
2023年3月6日
窓は長く使っているうちに、サッシに不具合が生じて開け閉めがしづらくなります。
そのような時に、自力で修理したいと考える人もいるでしょう。
そこで当記事では、サッシを自力で修理可能な場合の修理方法や、自力ではできない場合の見分け方について解説します。
防犯設備士の資格所持
ガラストラブル解決歴20年以上
住まいトラブル 累計対応実績14万件
住まいトラブル駆け付け解決サービスを行う会社を経営中
窓を開けようとすると耳障りな音がする、窓を閉めていても隙間から雨風が入り込んでくるなど、サッシが壊れるとさまざまなトラブルが起こります。
サッシの修理はプロに任せれば安心ですが、決して安くない費用がかかってしまいます。
しかし、劣化の状態が軽微なものであれば、自分で修理することも可能です。
できるだけ費用を抑えたいとお考えであれば、業者に依頼する前に自力での修理を試してみてもいいでしょう。
当記事では、状態が悪くなっているサッシを自力で修理するための方法や、業者に修理を依頼した場合にかかる費用について解説します。
窓のサッシを確実に修理したいのであれば、プロの業者に依頼するのが確実な方法です。
ですが、どの程度の費用がかかるのか分からなければ、なかなか依頼しようとは思えないかもしれません。
そこで、サッシ修理を業者に依頼することでかかる費用相場について解説します。
窓サッシの修理や交換にかかる費用はおよそ1~2万円からで、平均すると32,000円前後と言われています。
修理・交換の費用に差が生じるのは、トラブルの大きさやサッシの種類が要因です。
サッシがレールと上手く噛み合っていなかった場合や、部品を交換するだけで修理できる軽微なものであれば、費用も1~2万円と安く済みます。
一方、経年劣化等でサッシが破損してしまい、本体を丸ごと交換しなければならない場合は費用も高額になります。
サッシは種類によって値段も幅広くあります。
広く普及しているアルミサッシであれば20,000円ほどですが、アルミ樹脂サッシや木製サッシになると、30,000円~60,000円と高くなります。
サッシが埋め込まれている壁の修復が加わると、100,000円以上の費用がかかってくるでしょう。
サッシの修理を依頼する前に、業者に見積もりを出してもらうことで費用の相場を把握することができます。
基本的に業者にサッシの修理を相談すると、業者が自宅を訪れてどの程度の費用がかかるのか見積もりを作成してくれます。
サッシの修理や交換にかかる費用は、次のように算出されます。
「施工費+材料費+出張費+廃材処理費」
業者の公式サイトには、サッシの修理などにかかる費用が掲載されている場合がほとんどです。
しかし、極端に価格が低い場合は、施工費のみ記載していることもあるため注意しましょう。
窓ガラスの修理や交換にかかる実際の料金を知るには、見積書を出してもらうのが確実です。
実績があり利用者の評判も良い業者を複数見つけて、各々から見積もりを出してもらいましょう。
複数社の見積もりを見比べた上で、安くてサービスの質の良い業者を選ぶことで、サッシの修理などにかかる費用を抑えることができます。
事前に火災保険に加入していれば、サッシが壊れた際に保険が適用される可能性があります。
修理にかかる費用を可能な限り安く済ませたいのであれば、火災保険の適用条件に合うか保険会社に確認してみましょう。
ただし、免責金額次第では、保険料が支払われない事があるため注意しましょう。
サッシの修理や交換は、安くても数万円程度の出費を覚悟しなければいけません。
できることなら自力で修理して、費用を安く抑えたいと考える人もいるでしょう。
そこで気になるのが、どの程度なら自力での修理や交換できるのか、という点ではないでしょうか。
結論からお伝えすると、修理の機材や豊富な知識・技術を持っているプロでも、サッシの修理は難しいといわれています。
以下では、なぜサッシの修理がプロでも難しいのかを解説します。
サッシの修理や交換を専門としているプロでも難しいといわれる原因として、部品がない可能性が高いというのが挙げられます。
サッシの型が移り変わるサイクルは、およそ4年毎と言われています。
例えば、古くなったサッシを、新しいサッシに替えようとします。
サッシ自体は、よほどのトラブルが無い限り頻繁に壊れるものではありません。
同じサッシを10年以上使い続けて、ようやくスライドがしにくくなるなどの不具合が生じるものです。
その頃には、より耐久性に優れたサッシが広く出回っており、現在使っているサッシは廃盤になっているといったケースが少なくありません。
廃盤になったサッシは業者でも手に入れるのが難しいため、技術のあるないに関わらず業者でも修理が難しくなってしまいます。
一見すると部品の少なそうに見えるサッシですが、実際には細かい部品が数多く使われています。
サッシの機能が高くなるにしたがって、それだけ部品の数も増えてしまいます。
修理が必要な部品を見分けるには、専門的な知識が必要不可欠です。
どのパーツを用意すればいいかも判断する必要があるため、構造について熟知していない素人が修理するのは難しいでしょう。
数ある部品の中からどのパーツが必要かを正しく判断しなければならないため、正確な図面がなければプロでも修理をするのは困難です。
素人が適当にパーツを購入しても、サッシに合わなければお金を無駄にするだけです。
正確な図面が用意できない場合は、サッシをまるごと交換しなければならない場合もあります。
基本的に、サッシの修理や交換を素人が行うのは難しいと理解しておきましょう。
ただし、サッシの状態によっては、自力でDIYできるケースもあります。
そこで、以下ではサッシを自力でDIYできる場合と、業者に依頼した方が良い場合について解説します。
サッシをスライドした際に、スムーズな開閉ができない、サッシの建て付けが悪くなっている、という程度であればDIYできる可能性があります。
このような症状であれば、戸車や蝶番を調節するだけで改善するかもしれません。
地震や台風などの自然災害や、人為的なトラブルが原因で「窓枠が歪んでしまった」「ガラスを割ってしまった」「サッシに凹みができた」
といったケースでは自力で修理するのは困難です。
大きな破損を修理するには、専門の業者に依頼するのが確実な方法です。
例えば、ガラスが割れたらガムテープやダンボールで塞ぐことはできますが、雨風の侵入を防ぐことはできません。
何より、防犯性が低いため、空き巣などの標的になってしまう恐れがあります。
修理費用を抑えようとした結果、空き巣被害に遭ったのでは本末転倒です。
防犯の観点からも、自力で修理が難しいこのようなケースでは、業者に依頼することをおすすめします。
サッシがスムーズに開閉できない、開閉時に音がするなどの軽微な不具合であれば、戸車や蝶番を調整することで改善することが可能です。
以下では、自力でサッシをDIYできる戸車の調整や窓鍵の交換などについて解説します。
左右にスライドするタイプのサッシは、上下に戸車と呼ばれるパーツが設置されています。
戸車はサッシをスムーズにスライドさせる役割があるため、調節が狂うとスライドがしづらくなります。
サッシの開閉がしづらいと感じたら、戸車の側面にあるネジを締めるなどして高さを調節してみてください。
戸車の高さがズレているだけであれば、これだけで改善するはずです。
それでも不具合が続くようであれば、サッシの別の部分に不具合が生じている可能性があるため、専門の業者に修理を依頼しましょう。
鍵の開け閉めがしづらい場合は、窓鍵が劣化して引っかかりやすくなっている可能性があります。
長年同じ窓鍵を使っていると、ネジが緩むなどして鍵がかけづらくなります。
そのままにしておくと防犯面でも不安が残るため、早めの改善が必要です。
窓鍵のネジが緩んでいるだけであれば、ドライバーでネジを締め直しましょう。
鍵部分が劣化しているようであれば、ホームセンターなどで部品を購入して新しいものに購入することで改善します。
片開きや両開きのサッシを使っている場合、蝶番の劣化が原因で不具合が起きていることがあります。
蝶番が劣化すると、建て付けが悪くなりドアが軋んで不快な音を発します。
これを改善するためには、蝶番のネジを締め直す必要があります。
また、蝶番の不具合が原因で開閉がしづらくなっている場合は、蝶番に専用のオイルを使用することでスムーズに開閉できるようになります。
窓の開閉を緩やかにするドアクローザーは、経年劣化による油漏れや速度調整弁に不具合が生じる恐れがあります。
ドアクローザーは油圧でドアの開閉スピードを調整しているため、油が漏れると開閉スピードを調節することが難しくなります。
この場合は、新品のドアクローザーを購入して交換しましょう。
速度調節弁に不具合が生じているようであれば、速度を調整している弁を回して速さを調節しましょう。
速度が早いと感じたら弁を反時計回りに、遅ければ時計回りに回すことで速度調整が可能です。
ただし、調整弁を緩め過ぎると油漏れの原因になるため要注意です。
サッシの不具合が軽微なものであれば、自力で改善することも可能です。
しかし、症状が深刻でDIYで対処できないようであれば、プロの業者に依頼する必要があります。
ただし、業者であればどれを選んでも同じというわけではありません。
中には法外な値段を請求する悪徳業者も存在しています。
そこで、以下では業者を選ぶ時の注意点や費用の相場について解説します。
サッシはプロの業者であっても修理することが難しい部分です。
不具合を修理できたと思っていたのに、後になって不具合が再発したというケースも少なくありません。
アフターフォローや保証がついていれば、再度修理することになっても無償で行ってくれるでしょう。
しかし、保証などがない業者に依頼すると再度不具合が起これば有料になってしまいます。
業者に依頼する際は、サッシ修理の実績があるかを公式ホームページで確認しましょう。
また、過去に修理を依頼したことのある利用者の口コミを参考にするのもおすすめです。
サッシの修理ができない業者であれば、口コミでも複数の指摘があるはずです。
サッシの修理を業者に依頼したときは、必ず見積もりを出してもらいましょう。
見積の内容をチェックすることで、どのような作業が行われるのか、いくらくらい掛かるのかを把握することができます。
また、良心的と思える業者を複数探しておき、各々から出してもらった見積もりを比較してください。
修理や交換にかかる費用やサービス内容を見比べて、納得できる業者を選びましょう。
事前にサッシの修理や交換にかかる一般的な相場を把握しておくことで、業者を選ぶ目安となります。
また、法外な料金を請求する悪徳業者を避けるのにも有効です。
サッシの修理や交換にかかる費用は、材料費の他に施工費、出張費、廃材処理費、追加料金などが関係しているため、一概に言い切ることはできません。
ただし、ひとつの目安とすることはできるため、覚えておくといいでしょう。
・サッシの修理を業者に依頼した場合：3万円~
・サッシの交換を業者に依頼した場合：5万円~
サッシは本体を交換するのか、部品だけの交換で済むのかによって金額が増減します。
正確な費用を把握するためにも、必ず見積もりを取って内容を確認してから依頼しましょう。
サッシの修理や交換にかかる費用を抑えたいのであれば、定期的にメンテナンスをして故障しないようにするのが最善の方法といえるでしょう。
そのために必要なのがサッシの掃除です。
定期的に清掃すれば、故障も少なく長く使うことができます。
そこで以下では、サッシの適切な掃除方法について解説します。
掃除の頻度は特に決められているわけではありませんが、サッシの周りに汚れやホコリが溜まる前に掃除をすれば劣化を軽減することができます。
毎日欠かさず掃除をしているのであれば、ホコリも溜まりづらいため劣化もしにくいでしょう。
1年に数回程度掃除するだけでも、劣化しにくくなります。
掃除をする頻度の目安として、自宅の周囲の環境に合わせて掃除をするといいでしょう。
・自動車の通りが多い道路沿い
・海岸が近くて海風が吹き込んでくる
・人通りが多くホコリが入り込みやすい
このような環境では、窓からホコリや塵などが付着しやすいため、掃除の頻度を増やしたほうが良いでしょう。
サッシは、雑巾等で水洗いするだけでも、十分汚れを落とすことができます。
狭い場所は割り箸に布を巻いたり、歯ブラシを使うと掃除がしやすくなります。
頑固な汚れは中性洗剤を使用することで、綺麗にすることが可能です。
短時間で終わる簡単な清掃でも、サッシの劣化を防ぐためには有効です。
今回の記事では、サッシの修理にかかる費用の相場や、自力で修理する方法について紹介しました。
故障の程度が軽微なものであれば、自力でも修理は可能です。
しかし、サッシの修理は素人では難しいため、修理するどころか悪化させてしまうことがあるかもしれません。
確実に修理したいのであれば、プロの業者に依頼することをおすすめします。
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※1 調査方法：インターネット調査、調査期間：2020年12月23日～25日、調査概要：住まい・暮らしのトラブル10社を対象としたサイト比較イメージ調査、調査対象：全国の20代～60代の男女1080名、アンケートモニター提供元：ゼネラルリサーチ
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