2023年4月27日
2023年4月27日
ガラス店や修理業者に依頼するとき「損しない方法」をご存知でしょうか。修理依頼のコツや業者の選び方を知っているだけで、損をするリスクを大きく減らせます。この記事では、ガラスの種類や選び方までご紹介しているのでぜひ参考にしてください。
防犯設備士の資格所持
ガラストラブル解決歴20年以上
住まいトラブル 累計対応実績14万件
住まいトラブル駆け付け解決サービスを行う会社を経営中
「ガラスが割れてしまった」
「ガラスに傷がついてるから新しいものに交換したい」
このような場合に依頼するのが、ガラスを扱う店やガラス修理業者です。しかし、依頼したことによる失敗が怖くて、不安を抱いている方は少なくないでしょう。依頼にかかる費用は安くないため、せっかくなら良い業者に依頼したいところだと思います。そこで、まずは依頼にあたって自分が抱いている不安を明確にしてみましょう。
ガラスの修理業者に依頼するときに抱えやすい不安要素をご紹介します。具体的には、次の3つの不安が多くなっています。
・すぐに来てもらえる？
・出張料・キャンセル料は取られない？
・どの業者が安全？
それぞれの不安について詳しく見ていきます。
ガラス修理の費用は比較的高いため、追加で出張料やキャンセル料がかからないか心配になる方もいらっしゃいます。また、もしかかるとすればどの程度かかるのかが気になると思います。結論、業者にもよりますが、出張料やキャンセル料がかかる業者は多く、数千円程度かかります。できるだけ安く抑えるために、業者選びは慎重に行いましょう。
「優良なガラスの修理業者に依頼したいけど、どの業者が安全かわからない」
業者の中には少なからず「悪徳業者」が存在します。そのような業者への依頼を回避するために、安全かつ良い業者を見極めるのは大切なことです。
後ほど、ガラス業者の選び方について解説するため、そこで見極めるポイントを押さえましょう。
ガラス修理依頼のコツを知っておくと、損をしないだけでなく、むしろ得をすることも可能です。さっそく詳しく見ていきましょう。
依頼するガラス店や修理業者によって、見積価格に数万円の差が出ることはよくあります。そのため、複数社で見積もりを取ることで最も安い業者に依頼できるのです。ガラスの修理にかかる費用相場もわかり、納得して依頼できるのもメリットになります。
また、一つのガラス屋に固定しないことで、さまざまな修理内容の提案をしてもらえます。どのような対処がベストかを判断する材料になるため、面倒ではありますが、ぜひ複数社の見積もりを取りましょう。
深夜・早朝の予約を避ける理由は「割り増しの料金を請求される」からです。多くのガラス屋は24時間対応をしており、深夜や早朝でも修理依頼の予約ができます。しかし、そうした業者のほとんどが特別料金を設定しています。できるだけ費用を安く済ませたい方は事前確認が必要です。もちろん、深夜や早朝に緊急で修理してもらいたい方にとっては「損」とは言えないため、24時間対応しているガラス屋を探して修理依頼すると良いでしょう。
火災保険は、火災に対して保険が下りるイメージが強いですが、他の原因でガラスが損害を受けた場合にも適用される場合があります。例えば、「台風による飛来物で窓ガラスが割れた」「泥棒による損害を受けた」などが挙げられ、これらは火災保険の適用対象となります。
注意点として、ガラス屋に修理依頼するときに「火災保険を使います」と伝えなければ適用されないことです。火災保険による補償を受け、費用負担を減らしたい方は必ず伝えるようにしましょう。
いよいよ「損をしない」ガラス業者の選び方をご紹介します。ポイントは次の3つです。
・手数料が無料かどうか
・大手／地域密着型かどうか
・激安とうたわれていないか
これらのポイントを知っておくだけで、修理依頼で損をしたり悪い業者に騙されたりするリスクを大幅に減らせます。一つずつ見ていきましょう。
ガラス修理における手数料は、出張費や調査費、キャンセル料などが含まれます。これらが無料かどうかを修理依頼前に確認しておくと安心です。確認の仕方は、修理業者に直接尋ねる方法とパンフレットや公式HPを見る方法があります。しかし、手数料が無料であっても、修理にかかる費用が非常に高ければ意味がなくなってしまいます。複数の業者に見積もりを取ってもらい修理費用の相場を確認した後で、手数料を含めて最もコストパフォーマンスが高そうな業者を選ぶと良いでしょう。
一概に、「大手の方が良い」または「地域密着型が良い」とは言えません。ただ、一般的には大手の方が資金面に余裕があるため、費用が安い、アフターフォローが充実しているといった傾向にあります。しかし、業者によっては地域密着型の方が費用面もサービス面も良い場合があるため、見極めが必要です。
・見積価格は適正か
・見積もり書や契約書はしっかりとした書式および内容か
・修理内容の詳しい説明があるか
見極めが難しいと感じる方は、これらの3つの基準から判断すると良いでしょう。
「今契約すれば格安で修理いたします」
「キャンペーンにより大幅値下げいたします」
これらの謳い文句には注意しなければなりません。悪徳業者の手口は、激安での修理を謳いながら、後から高額請求をしてくるのが定石です。費用を安く抑えたいと考えている人にとってはキャンペーンは美味しい話に見えます。しかし、長期的に見ると高額な費用がかかるといったケースは少なくありません。一度落ち着いて、冷静な判断をすることが大切です。
ここからは窓ガラスの種類をご紹介します。ガラス屋に修理依頼を出したとき、ガラスの交換を提案されることもあるでしょう。その際に窓ガラスの種類を知っておくことで、ガラス屋の話を理解し、自分が納得いくガラスを選べるはずです。
一般的によく使われているのは「フロートガラス」と呼ばれるガラスです。使われている原料の7割をケイ酸が占めており、他は石灰やソーダなどで構成されています。片面に型模様がついているのが特徴です。他のガラスと比べて値段が安価になっています。加工がしやすく、防犯ガラスやペアガラスなどはフロートガラスを元にして製造されています。窓ガラスだけでなく、写真立てや水槽などによく使われます。
よく耳にする「すりガラス」は、目隠しを用途にして使われます。見た目だけでなく触った感触もザラザラしているのが特徴です。ザラザラとした見た目や触感は、細かい傷によって作り出されています。そのおかげで、ガラスの向こうを見にくくしたり、入ってくる光を拡散させ柔らかくしたりしているのです。一方で、使い勝手としては掃除がしにくいため避ける人も少なくありません。場所や目的に応じて選ぶことが大切です。
「使いやすい」は「汚れても掃除しやすい」ことを意味します。すりガラスに似ているフロストガラスは、見た目はザラザラしているように見えますが、触ってみるとサラサラしているのが特徴です。サラサラとした特徴から汚れても掃除がしやすく、そもそも汚れが付きにくい構造になっています。
防火機能のあるガラスは、機能通り「防火ガラス」と呼ばれています。火に対する耐性に特化しているのが特徴です。火災時に20分間以上もの間、耐えることができるため、建築基準法によって防火設備の一つだと認められています。防火ガラスには網や線の入ったものと入っていないものがあります。網や線が入ったものは、ガラスが割れた際の脱落を防いだり、火災の侵入を防ぐ効果をもっています。
防犯機能のあるガラスとしてよく知られているのは「強化ガラス」ではないでしょうか。強化ガラスは、一般的によく知られているフロートガラスを加工したものになります。フロートガラスを熱し、急激に冷やすことで強化ガラスとなり、約3.5～4倍ほどの強度をもちます。もし割れても粒状に割れるように設計されている安全性の高いガラスです。また、透明性の高いガラスでもあるため、見た目も良いものとなっています。
「複層ガラス（ペアガラス）」は、断熱・結露防止の機能をもっています。複層ガラスは、2枚のガラスを組み合わせて作っており、隙間に空気を挟んで二重構造にしているのが特徴です。隙間の厚さはおよそ6mmで、全体の厚さはおよそ12mmになります。
最後に、ガラスの選び方をご紹介します。目的別にご紹介しているので、自分が求めている箇所を参考にしてもらえればと思います。
寒い部屋には断熱ガラスと低反射率ガラスがオススメです。断熱ガラスは、複数のガラス層と中間に空気層をもっており、熱を通しにくくするため、室内の温度を保つ機能があります。また、低反射率ガラスは、特殊な薄膜が施されているため、室内から発せられる熱を反射するため、室内の温度を保つことが可能です。
熱い部屋にオススメのガラスは、遮熱ガラスとLow-Eガラスです。遮熱ガラスは、断熱ガラスの「断熱機能」をもちながら、日光の暖かさも遮る機能をもちます。紫外線や赤外線もカットしてくれるため、室内の温度が上昇するのを防いでくれるのです。また、Low-Eガラスは、「Low Emissivity」を略した名称で、ガラスの表面に「Low-E膜」と呼ばれる特殊な膜をコーティングしたガラスです。Low-Eガラスには断熱タイプと遮熱タイプの2種類があり、遮熱ガラスと同様な効果を発揮します。
電気代節約にオススメのガラスは、断熱ガラスやLow-Eガラスです。断熱ガラスは、熱を通しにくくするため、室内の温度を保ち、冷房や暖房にかかる電気代の節約になります。Low-Eガラスは、紫外線や赤外線が発する熱を反射するため、室内温度の上昇を抑え、冬場の断熱効果も期待できます。それにより、電気代を節約することが可能です。
視線対策にオススメのガラスは、型板ガラスです。ガラスの表面に型模様をつけたガラスで、視線を遮りながらも光を通すため、使い勝手の良いガラスです。また、色のついた「カラーガラス」を使うのも一つの選択肢として良いでしょう。
加えて、ガラスではありませんが、すでにガラスを設置している場合に使える「透明フィルム」もオススメです。ガラスに貼るだけで視線を遮ることができます。
防火対策にオススメのガラスは、防火ガラスや耐火ガラスです。防火ガラスは、高温に耐えられるガラスで、火災が発生したときにも一定時間耐えられるガラスになっています。建築基準法で認められているガラスのため安心です。耐火ガラスは、火災時に火炎を遮断したり拡散を抑えたりする機能をもちます。
防犯対策にオススメのガラスは、強化ガラスやフィルムガラス、防弾ガラスです。強化ガラスは強度が高く、万が一割れても細かいためケガをしにくい作りになっています。フィルムガラスは、ガラスに特殊なフィルムを貼り、割れても破片が飛び散らないようにすることで、ガラスの割れによるケガを防ぎます。防弾ガラスは、強化ガラスよりもさらに強度が高いガラスで、弾丸などから室内を守ることができます。強化ガラスでも心配な方は防弾ガラスの選択がオススメです。
防音対策にオススメのガラスは、複層ガラスや低反射ガラス、ラミネートガラスです。複層ガラスは、2枚以上のガラスを重ね合わせたもので、外部の騒音を遮断することができます。ラミネートガラスは、複数のガラス層を合わせて、間に合成フィルムを挟むことで騒音を吸収する機能をもつガラスです。耐久性や安全面にも優れているガラスになっています。低反射ガラスは、外部からの音対策になるものではありませんが、室内からの音を外に漏らさないようにする機能をもちます。
ガラスの修理を業者に依頼する際は、さまざまな観点から業者を見極めることが大切です。とくに激安を謳う業者の場合は慎重にならなければいけません。
また、ガラスの修理依頼で損をしないために、予約をする時間や手数料、大手または地域密着型かどうかに気をつけましょう。複数社で見積もりを取る方法は、費用相場と安く請け負ってくれる業者がわかるのでおすすめです。
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