2022年3月7日
2022年3月7日
鍵の防犯性を高めたいときにおすすめの製品がディンプルキーです。ディンプルキーは自分でも簡単に交換ができます。
しかし、価格・メーカー・種類などどれを選べばよいのか、その判断が難しいことも。そこで今回の記事ではディンプルキーの交換方法にスポットを当ててみました。
自分でディンプルキーを交換する方法や注意点をはじめ、ディンプルキーの概要やディンプルキーを使用するメリット・デメリットなどをご紹介。
またディンプルキーの交換を業者に依頼するメリットや費用相場、おすすめディンプルキーとその特徴もご紹介します。
防犯設備士の資格所持
鍵トラブル解決歴20年以上
住まいトラブル 累計対応実績14万件
住まいトラブル駆け付け解決サービスを行う会社を経営中
ディンプルキーとは鍵穴に挿入する表面や側面にくぼみ(ディンプル)がある鍵のことです。
鍵穴内部に設置された複数のピンを作動させることによって鍵を開け閉めするピンシリンダー錠の一種になります。
ディンプルキーの特徴は、鍵一般的なピンシリンダー錠よりもその構造が複雑なため「ピッキングに強い」といった高い防犯性です。
また頑丈なために折れにくいといった耐久性や、複製の難しさもディンプルキーの特徴に挙げられます。表裏どちらの向きからでも鍵穴に差し込めるリバーシブル構造です。
従来の鍵といえば鍵穴に挿入する部分がギザギザになったタイプです。
そのため同じピンシリンダーの鍵でも、表面や側面にくぼみがあるディンプルキーとは外観が大きく異なります。
ギザギザになった鍵は構造が単純なため「防犯性が低い(ピッキングに弱い)」「複製が簡単」「鍵を差す向きが決まっている」といった点が特徴です。
また、ギザギザの深い部分が折れやすい、曲がりやすいなど、耐久性の脆さがあります。
ここからは一般的な鍵と異なるディンプルキーを使用する際のメリットとデメリットを紹介します。
複雑な構造をしたディンプリキーならではの、利点や難点があるようです。
ディンプルキーの最も大きなメリットはその防犯性の高さでしょう。
通常のピンシリンダーは基本的に簡単な構造となっており、鍵穴内部に1列のピンが配置されているだけです。
それに対し、ディンプルキーはピンが縦横3列に配置されています。
防犯性の優れた特殊な種類になるとピンの配置が縦横斜めの5列になったものもあるため、ピッキングでの開錠はほぼ不可能です。
また耐破壊性能や登録制のセキュリティ性能などを持った種類もあります。
ディンプルキーは非常に精巧な構造をした鍵です。
鍵本体のくぼみに汚れが溜まれば複雑な鍵穴内部との噛み合わせが悪くなるため、こまめな掃除が必要となります。
また鍵があかなくなった場合、プロの鍵業者でなければ対処が困難になることも珍しくありません。
しかも高度な技術や知識が必要とされるため、通常の鍵を開錠するよりも費用が割高になってしまうでしょう。これらの点がディンプルキーを使用するデメリットとして挙げられます。
しっかりと手順を守れば自分でも防犯性の高いディンプルキーに変えられることをご存じですか?
道具もプラスとマイナスのドライバーがあればOKです。
ここからはディンプルキーのシリンダー(鍵穴)を自分で交換する方法をご紹介します。
まず扉の側面中央にある金属製プレートを固定している上下のビスをプラスドライバーでゆるめます。
そして金属製プレートを外し、シリンダーを固定しているピンをマイナスドライバー(ペンチでも可)で引き抜いてください。
このときしっかりとシリンダーを押さえておきましょう。ピンが抜ければ古いシリンダーが取り外せます。
開口している取付穴を確認し新しいシリンダーを押し込み(はめ込み)ます。
先ほど抜いたピンを差し直しシリンダーを固定してください。
最初に取り外した金属製プレートを上下のビスで締めこれも固定します。
鍵を新しいシリンダーに差し込み動作確認しましょう。
回し具合やロックなどに問題がなければ、交換作業の終了です。
ディンプルキーの交換はDIYでも思いのほか簡単におこなえる作業です。
しかし必ず抑えておくべきポイントを知らなければ失敗する可能性も否めません。
ここからは自分でディンプルキーを交換する際の注意点を見ていきましょう。
必ず現在取り付けられている鍵のメーカーや型番を事前に確認してください。
この確認を怠り、価格や色などで新しい鍵を購入すれば適合しない(交換できない)可能性があるからです。
鍵のメーカーや型番は扉の側面中央にある金属製プレートに刻印されています。
また現在の鍵がディンプルキーではない場合は、ディンプルキーに交換可能かどうかをメーカーに問い合わせてみましょう。
自分でディンプルキーの交換をおこなう場合は慎重に作業をおこないましょう。
強引な取り外しや取り付けはシリンダーや部品、扉の取付穴や扉自体を壊してしまう恐れがあるからです。
くれぐれもゆっくりと丁寧に作業を進めるように心がけてください。
作業中、取り外したビスやピンの紛失にも注意が必要です。
これらの細かい部品はなくしやすいため、新しい部品や使用する道具と同じ場所にまとめておくとよいでしょう。
あらかじめ白い布などを敷いておけば見失いにくいですよ。
ディンプルキーの交換を自分でおこなうことに不安や抵抗を感じる人もいるでしょう。
そんなとき頼りになる存在がプロの鍵業者です。
ここからはディンプルキーの交換を業者に依頼するメリットをご紹介します。
プロの鍵業者に依頼する最大のメリットといえば、やはり作業に対する信頼感です。
高度な技術と知識、豊富な経験を持つスタッフが交換作業に対応することから、安心・安全・確実な作業が約束されます。 もちろん仕上がり具合も万全を喫しているため防犯面での信用度が高いことも大きなメリットでしょう。
ディンプルキーへの交換が電話1本で済みます。電話口のオペレーターに鍵の交換を依頼し、扉の形状や鍵の種類などを伝えるだけです。
面倒に感じる自分で鍵を選ぶ時間や作業の手間がいりません。
プロの目線で現状の扉と鍵の状態を確認し、最も適した新しい鍵に交換してくれます。
プロの鍵業者とはいえ、交換作業に万が一のミスを起こすかもしれません。
そんな場合無料で対応してくれるアフターケアやメンテナンスといった保障の充実も、プロの鍵業者に依頼するメリットです。
業者によって異なりますが、施行から2週間~3週間、長いところでは1ヶ月ほどの対応期間が設けられています。
プロの鍵業者にディンプルキーへの交換を依頼した場合、どの程度の費用が必要になるのでしょうか?
これは依頼する鍵業者、鍵の状況や種類によっても異なります。
費用相場としては、作業代と部品代を合わせ25,000円~35,000円ほどです。防犯性の高い鍵や特殊な鍵になれば相場よりも費用が高くなります。
また上記の基本料金以外にも、見積費用や出張費用、深夜料金なども加算されることがあるため、依頼する前には料金をしっかりと確認しましょう。
ディンプルキーは各メーカーから数多くの製品が製造・販売されています。それぞれの製品ごとに価格・防犯性・操作性が異なるため、用途に合わせた鍵を選ばなくてはなりません。
ここからはメーカーごとのおすすめディンプルキーとその特徴をご紹介します。
【MIWA(美和ロック)】
「MIWA(美和ロック)」は日本を代表する大手鍵メーカーのひとつです。 MIWAのおすすめディンプルキーといえば「PRシリンダー」「LBシリンダー」「JNシリンダー」でしょう。 鍵のパターンがPRシリンダーで1,000億通り、LBシリンダーで約261億通り、JNシリンダーで約172億通りとなっており、鍵の重複性の心配がほぼありません。 またピッキングに耐えられる時間を「耐ピッキング性能」といいますが、上記3種は優秀な基準時間とされる10分を超えています。
【KABA(カバ)】
「KABA」も有名な大手鍵メーカーです。 KABAを代表するディンプルキーとしては「カバスターネオ」と「カバスターエース」が挙げられます。 鍵のパターンがカバスターネオで2兆2千億通り、カバスターエースで19億2千万通りを誇り、耐ピッキング性能もそれぞれ10分を超える防犯性に優れた製品です。 またカバスターネオは「登録制シリンダー」という特徴を持っています。登録制シリンダーとは、持ち主登録をおこなった者以外が勝手に合鍵を作れないシステムです。
【GOAL(ゴール)】
大手鍵メーカーである「GOAL」のディンプルキーも世界水準の防犯力を誇ります。 中でも「GVシリンダー」「GPシリンダー」「V18シリンダー」が優れた製品です。 3種とも耐ピッキング性能が10分を超え、鍵のパターンに関してはGPシリンダーとV18シリンダーが120億通り、GVシリンダーにいたっては1000兆2800億通りと桁違いとなっています。 またGVシリンダーとV18シリンダーは10分を超える「耐鍵穴壊し性能」を持っているところもおすすめポイントです。
ディンプルキーはピッキングに強く防犯性の高い鍵です。
耐久性があり、複製も困難なため防犯の観点から鍵交換を検討している方にはおすすめの鍵といえます。
ディンプルキーへの交換は比較的簡単なことからDIYでも可能です。自分で交換するときは手順と部品の破損や紛失に注意し、作業を進めてください。
しかし少しでもDIYでの交換に不安や抵抗を感じる場合、高度な技術と豊富な経験を持つプロの鍵業者に作業を依頼しましょう。 依頼の際は、必ず費用の確認をおこなうようにしてくださいね。
「スマイルレスキュー」は、日常生活で起こるさまざまな住まいのトラブル解決に特化した会社です。
鍵開け・修理・交換をはじめ、水回りのトラブル解消、ガラスの修理・交換、不用品回収やゴミ屋敷清掃、屋根や雪のトラブル解消、害虫害獣の駆除など、その対応サービスは多岐にわたります。
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サービス提供エリアも、関東・甲信越を中心に、北海道・北陸・関西・九州など、全国に支店を展開しております。 もちろん、上記エリア外でも、各地の提携業者と連携してサービスをおこなっているため、どこの地域のトラブルでも相談を受けることが可能です。
※1 調査方法:インターネット調査、調査期間:2020年12月23日~25日、調査概要:住まい・暮らしのトラブル10社を対象としたサイト比較イメージ調査、 調査対象:全国の20代~60代の男女1080名、アンケートモニター提供元:ゼネラルリサーチ