2023年01月27日
2023年01月27日
空き巣などの被害を防ぐためには、様々な方法があります。中でも玄関の鍵を防犯性の高い鍵に交換するのも有効な手段のひとつです。そこで当記事では、防犯性の高い鍵の種類や特徴を解説します。同時に、自分で鍵を取り替える方法や注意点もご紹介します。
防犯設備士の資格所持
鍵トラブル解決歴20年以上
住まいトラブル 累計対応実績14万件
住まいトラブル駆け付け解決サービスを行う会社を経営中
玄関の鍵は、空き巣などの侵入から自宅や家族を守るために、非常に重要なパーツのひとつです。玄関の鍵が一つしかついていないなど、すぐに破られてしまう鍵では空き巣の標的になってしまいます。
空き巣は侵入しやすい家の家族構成や不在の時間などを、他の空き巣にも分かるようにマーキングを残すと言われています。侵入しやすい家だと広まってしまうと、何度も被害に遭う恐れがあります。
空き巣被害に遭わないための予防策はいくつかありますが、防犯性の高い鍵をつけるのも方法のひとつです。
「でも、鍵の交換はお金や手間が掛かるし…」と、お考えの人もいるでしょう。しかし、空き巣の被害額は数十万円から数百万円に達することもあります。
それに対して鍵の交換にかかる費用は、電子錠のように高価なものでも10万円ほどで交換が可能です。
玄関の鍵がひとつしかない、もしくは防犯性が低くすぐに破られてしまうという場合は、すぐに防犯性の高い鍵に交換することをおすすめします。
一口に玄関の鍵と言っても、次のようにいくつもの種類があります。
・ディンプルキー
・プッシュプル錠
・引き戸錠
・電気錠・電子錠
以下では、鍵の種類や特徴、防犯性の高さを解説します。
ディンプルキーは、名前の通り小さなくぼみがいくつもついている鍵のことを言います。鍵の形状は一般的なものと代わりはありません。ですが、鍵の中央に細い溝と小さな凹みがいくつもあります。
シリンダー錠は鍵のくぼみと合致することで解錠できます。ディンプルキーは凹みの数が多いため、ピッキングを行うことが困難とされています。
仮に複製しようとしても、特別な工具を必要としたり、鍵の製造メーカーでなければ作れないなど、防犯性が高いのが特徴です。
防犯性に優れているため、近年はディンプルキーを採用している住宅も増えています。従来のピンシリンダーに比べると、価格も15,000円からと高額めですが、防犯性が高いため鍵を交換する際におすすめです。
プッシュプルとはドアノブを押し引きすることで、プッシュプル錠は開閉するドアと一体になっている鍵のことを言います。プッシュプル錠は、基本的に上下に鍵穴があり、どちらもディンプルキーを採用している場合がほとんどなため、非常に優れた防犯性を有しています。
ただし、ドアノブと一体化しているタイプはまとめて交換になるため、価格は20,000円からと高額になりがちです。
左右にスライドするタイプの扉に使われている錠前です。2つのドアが重なる中央部分に使われる錠前を「引違い戸錠」、手をかける部分につけられている錠前を「引き戸錠」と言います。
引違い戸錠と引き戸錠のどちらかだけでは防犯性能は低いと言えます。しかし、どちらも採用しつつ、ディンプルキーにすることでピッキングにかかる時間を増やせるため、防犯性は非常に高くなります。
両方の錠前をディンプルキーに代えると、30,000円前後と価格は上がります。ですが防犯性能も高くなるため、価格以上の安全を確保できます。
電気錠や電子上で使われるのは、カードや暗証番号、指紋など生体認証などがあります。近年ではスマートフォンにアプリをダウンロードしてドアの開閉を行う「スマートロック式」も登場しています。
これらの方法で開閉する電気錠・電子錠は、鍵を使わずに扉の開閉が可能です。ピッキングを行えないため、防犯性も高いという特徴があります。
ただし、電気錠や電子錠は、取り付けるために工事が必要となります。防犯性の高いディンプルキーが高くても30,000円前後に対して、電気錠・電子錠は70,000円から100,000円と高額になりがちです。
空き巣によるピッキングなどを防ぐために、防犯性の高い鍵に交換するのは有効な方法です。ですが、価格が高ければなんの鍵でも良いわけでもありません。鍵を取り替える際は、次のポイントを押さえておきましょう。
・CPマークがついているものを選ぶ
・暗証番号式にする
・ワンドアツーロックにする
以下で詳しく解説します。
CPマークとは、防犯を意味する「Crime Prevention」の頭文字をシンボルにしたものを言います。CPマークは「官民合同会議」による試験に合格した製品に表示されるマークです。
官民合同会議は、正式には「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」と言います。空き巣などが建物に侵入することを防止するために、警察庁や国土交通省など複数の省庁と、民間企業団体とで設置した組織です。
CPマークが表示される条件として「侵入に5分以上を要する防犯性能の高い建物部品」があります。空き巣や窃盗犯などは、家の中に押し入る際に5分以上かかる場合は諦めるケースが多いと言われています。
CPマークがついている「CP認定鍵」は、5分以上解錠されなかった防犯性の高い鍵である証明になります。玄関の鍵を取り替える際は、CPマークがついているものを選びましょう。
鍵には様々な種類がありますが、その中でも特に防犯性が高いのが暗証番号使った錠前です。暗証番号式は、自分で設定した番号を入力することで玄関の鍵を解錠できます。
従来のように鍵を持ち歩く必要がないため、紛失や盗難に遭う心配もありません。ただし、暗証番号を知られてしまうと無防備になってしまうため、番号の管理には細心の注意を払う必要があります。
暗証番号式の鍵に似ているものに、スマートフォンで解錠するスマートキーや、指紋や音声などの生体認証で解錠する電子錠・電気錠は防犯性が高いためおすすめです。
電子錠や電気錠は、防犯性が高い反面、取り付けるために電気工事が必要なためコストが高くなりがちです。そこで、ディンプルキーなど防犯性の高い鍵を2つにする「ワンドア・ツーロック」にするのも方法のひとつです。
空き巣は通行人や近隣住民に発見されることを恐れて、玄関の鍵開けに5分以上かかる場合は諦める傾向にあります。
メインの錠前に、ピッキングに5分以上かかるディンプルキーなどを使い、さらに補助の錠前をつけることで防犯性能がより高まります。
玄関の鍵の取り付けを業者に依頼することで、鍵の交換にかかる手間を省けます。しかし、作業には費用が発生するため、安く済ませたいと考える人には向いていません。
DIYに慣れている人であれば、自分で玄関の鍵を取り付けることで、費用を安く抑えることが可能です。自分で鍵を取り付ける場合は、次のような手順が必要になります。
1.工具を準備する
2.新しい鍵を準備する
3.鍵を取り外す
4.鍵を取り付ける
以下では、自分で鍵を取り付けるために必要な準備や手順を解説します。
鍵の取り替えには工具を準備する必要があります。特殊なネジを使うのでもなければ、基本的にプラスドライバーとマイナスドライバーがあれば十分です。ネジ穴を潰さないように、サイズに適したドライバーを用意しておきましょう。念のためにペンチも用意しておくと、マイナスドライバーの代わりとしても使えます。
ただし、電子錠や電気錠など工事が必要となる錠前の場合は、扉に穴を開ける作業が発生します。電動ドリルなど専用の工具が必要となりますし、難しい作業が多いため業者に依頼することをおすすめします。
鍵の取り替えに必要な工具を揃えたら、次に玄関のドアに合った鍵を用意します。鍵を購入する前に、必ずメジャーなどで以下の寸法を測ってください。
・玄関のドアの厚み
・ドアの側面についている金属プレート(フロントプレート)の縦・横の長さ
・フロントプレートを固定しているビスとビスの距離
・ドアノブからドアの角までの距離
これらの寸法と同じものを購入しなければ、鍵を取り換えられません。同じメーカー・型番の鍵に交換するのであれば、フロントプレートにメーカーと型番が表示されているため参考にしましょう。
工具や新しい鍵の準備が整ったら、次の順序で既存の鍵の取り外しを行います。
1.フロントプレートにある上下のビスを外す
2.フロントプレートを取り外す
3.シリンダーを固定するピンを室外側だけ外す
4.シリンダーを外す
フロントプレートはネジで固定されているので、プラスドライバーを使って取り外します。すると、室内側・室外側のシリンダーを固定するためのピンが4つあるので、室外側のピンをマイナスドライバーかペンチを使って引き抜きます。この際、ピンを引き抜くと同時にシリンダーが落ちるため、あらかじめ手で押さえておきましょう。
古いシリンダーを取り外したら、準備した新しいシリンダーを次の順番で取り付けます。
1.新しいシリンダーをはめ込む
2.シリンダーを固定するピンを差し込む
3.フロントプレートをかぶせてビスを留める
最後にドアが正常に開閉できるか、鍵をかけられるかを確認しておきましょう。
玄関の鍵は、工具と知識さえあれば簡単に取り換えることが可能です。しかし、作業に慣れていないと、自分で鍵を取り付ける際に次のようなリスクも発生します。
・余計な費用がかかる可能性がある
・ドアに不具合が起きる可能性がある
・防犯性が低くなる可能性がある
以下では、玄関の鍵を自分で取り替える際に生じるリスクを解説します。
新しい鍵を購入する際に、ドアの厚みやフロントプレートの厚みなどを測っていない、もしくは測り間違えてしまうと、部品を取り付けられません。加えて鍵の返品は防犯上の理由から、返品を受け付けていない場合がほとんどです。
また、シリンダーを交換する際に、細かい部品を紛失するケースも少なくありません。小さなビスを取り外している最中に落としてしまい、見つけられないと、新たにビスだけを購入しなければいけません。ビスを一本だけ販売しているということはないため、まとめて購入することになります。
余計な出費を防ぐためにも、事前にしっかりと寸法を図り、メモをした上で新しい部品を購入する、作業中は細かいネジなどタオルなどの上に置いておくなどの対策を取りましょう。
玄関の鍵を取り換える際は、強引に引っ張って取り外したり、押し込むことはしないようにしましょう。ドアに不具合が起きて開かなくなる恐れがあります。
例えばシリンダーを固定しているピンは、分かりにくいのですが上下があります。ピンを間違えて差し込むと、フロントプレートがうまくはまりません。そこで無理やり取り付けると、ドア自体を壊してしまいます。
また、シリンダーを交換している最中にドアを閉めると、壊さなければ開けられなくなります。玄関のドアをまるごと交換となると、種類にもよりますが最低でも10万円以上かかってしまいます。
これらの事態を防ぐためにも、手順を守って細心の注意を払いながら作業を行いましょう。
新しいシリンダーに交換が済んだとしても、ビスの締め方などで施錠ができなくなる恐れがあります。例えばビスの締め方がゆるい、もしくはビスを紛失したのにそのまま交換してしまうなどのケースです。
ビスの締め方が甘かったり、ビスを紛失したのに「1本だから大丈夫」と、そのまま交換すると、空き巣などに鍵を壊されてしまう恐れがあります。ピッキングができないとしても、錠前自体を壊されては元も子もありません。
また、値段の安さだけでシリンダーを選ぶと、簡単に壊されたりピッキングされてしまいます。素人考えで鍵を取り換えると、かえって防犯性が低くなる可能性があるため注意が必要です。
自分で鍵やシリンダーを交換することに不安を感じるのであれば、業者に依頼するのが最も確実な方法と言えます。しかし、業者の中にも技術や知識不足であったり、そもそも鍵専門の業者ではないというケースも少なくありません。
そこで、業者を選ぶ際は、次のポイントを押さえておきましょう。
・詳細な見積もりを出す業者か
・アフターサービスがあるか
以下では、業者の選び方を詳しく解説します。
業者を選ぶ際は、まず見積もりを取って内容を確認しましょう。見積もりにはどのような作業が行われるかが詳細に記載されています。作業内容を知ることで、業者にどれだけ実績があるかの目安にもなるでしょう。
また、見積もりの作業内容を確認しておくことで、追加料金も防げます。基本的に作業内容ごとに単価が書かれています。しかし、中には「鍵交換」などまとめて記載している業者もあります。
このような場合、追加費用が発生しても、素人目には判断できないためぼったくられてしまう恐れがあります。
業者を選ぶ際は、見積もりを出してもらい内容をしっかりと確認しておきましょう。少しでも不安があれば業者に直接質問するか、他の業者を検討することをおすすめします。
アフターサービスの有無も、業者を選ぶポイントになります。専門の業者なので鍵の交換の作業で失敗することはめったにありません。しかし、場合によっては交換後に「鍵の施錠がしづらくなった」「ドアの開閉がしづらくなった」など、トラブルが発生する可能性もゼロではありません。
万が一の事態が起きた際に、アフターサービスがあれば無償で修理をしてもらえます。業者に依頼する際は、アフターサービスがあるかを確認しておきましょう。
当記事では、鍵の取り替えを解説しました。空き巣などの被害を防ぐためには、防犯性が高い鍵に取り換えることが有効な方法のひとつです。玄関の鍵は、工具と新しいパーツがあれば自分で取り換えることは可能です。しかし、取り付け方が甘いと防犯性が低くなってしまうため、心配であれば業者に依頼することをおすすめします。
「スマイルレスキュー」は、日常生活で起こるさまざまな住まいのトラブル解決に特化した会社です。
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鍵の開錠 エリア:兵庫県姫路市
兵庫県姫路市にお住いのお客様から子どもに閉め出されてしまったので鍵を開けてほしいとのご依頼がありました。
「たまたま、鍵を持たずに外に出てしまい、子どもが誤って鍵を閉めてしまった」とご連絡をいただき…
鍵の開錠 エリア:福岡県北九州市
福岡県北九州市のアパートの大家さんから、鍵が中折れしてしまったとのご依頼いただきました。
入居者も中に入れずに困っているとのことで…
鍵の交換 エリア:栃木県足利市
栃木県足利市のマンションの管理会社からある部屋の窓鍵を交換してほしいとのご依頼がありました。
窓の鍵が錆びつき開け閉めがしにくいとのことでしたので…
鍵の交換 エリア:埼玉県草加市
埼玉県草加市にお住まいのお客様より、「玄関の鍵を交換してほしい」とのご依頼をいただきました。
現場に駆け付けご利用の玄関錠を拝見後、インテグラル錠に…