2022年8月4日
2022年8月4日
蜂の巣駆除に区役所・自治体は対処してくれるのか気になるところです。駆除の相談をするときは区役所の対応内容について知ることが大切です。 区役所に依頼するメリット・デメリットもあわせてチェックしていきましょう。
防犯設備士の資格所持
駆除トラブル解決歴20年以上
住まいトラブル 累計対応実績14万件
住まいトラブル駆け付け解決サービスを行う会社を経営中
まずは、区役所・自治体が行ってくれる蜂の巣駆除の対応内容を具体的に整理していきましょう。 蜂の巣駆除については区役所・自治体に問い合わせることで対応してくれますが、対応範囲やその他サポートしてもらえることなどが気になるところです。
ここでまず注意したいのは、区によって対応内容は大きく異なるという点です。 区役所によって取り入れている方針は異なるため、どこまで対応してくれるのかは、自身の所属する区によって変わってくるでしょう。
庭に蜂の巣ができて困った際は、まず区役所が対処してくれることについてチェックしたうえで、相談するかどうかを検討しましょう。では、主な対応内容をいくつかご紹介します。
まず、無料で区役所が蜂の巣駆除の作業を行ってくれる場合があります。 この場合費用は基本的にかからず、区役所が料金を負担したうえで作業を進めてくれるため、あとになってから費用を請求されることはないでしょう。
ただし、無料駆除にもある程度の条件があるため、注意が必要です。よくあるのは、スズメバチの巣のみを対象としているケースで、その種類に当てはまらない場合は別の方法を検討する必要があります。
区役所によっては、補助金や支援金などを支給することで、費用の一部を負担してくれる場合があります。 区役所で業者を手配して蜂の巣駆除を行ってくれることはありませんが、駆除費用の一部を負担してくれるため、料金が安く収まる可能性があります。
ただし、補助金には上限が設けられていたり、その他の条件が設定されていたりする場合が多いです。 条件を満たさない場合は、蜂の巣駆除を行うときでも、補助金は受け取れないため注意が必要になります。
また、補助金はあとになって支給されるパターンが多いため、一度は自分で料金を全額負担する必要があります。
必要に応じて駆除に必要となる道具を貸し出してくれる区役所もあります。道具の例としては、蜂の攻撃から身を守る防護服が挙げられます。
道具の貸し出しを行っている場合は、当然ながら区役所で作業を行うことはありません。自分で駆除作業を進める必要があるため、専用の道具とはいえ十分に注意する必要があります。 自分で駆除をすることが難しい場合は、無理をせず、確実な作業を行ってくれる業者に依頼するのが望ましいでしょう。
なお、道具は即日では貸し出してもらえない可能性もあります。道具を借りたい場合は、早めに相談することをおすすめします。
区役所に相談した際に、駆除専門業者を紹介してもらえるパターンもあります。紹介のみを行っている場合は、基本的に補助金や無料駆除などの支援はありません。
しかし、区役所と提携している業者になるため、比較的安心して相談できるのは利点です。 「蜂の巣駆除の業者を調べるとたくさんの業者が出てくるので、どこに相談すればいいのかわからない」といった場合には、紹介業者を頼るのもいいでしょう。
蜂の巣駆除について、無料相談窓口・無料ダイヤルを設けている場合もあります。無料相談のみの対応となる区役所は多いです。
例えば、「駆除したほうがいいか」、「自力で駆除する場合はどうすればよいのか」などの相談を受け付けてくれます。 ただし、相談窓口はあくまで区役所の担当者なので、より専門的なアドバイスを受けるのは難しい可能性があります。 相談しても解決しない場合は、やはり専門業者への相談・依頼を検討していきましょう。
ここからは、区役所・自治体に蜂の巣駆除を依頼するメリットについてチェックしていきましょう。
一部の区役所では無料駆除を依頼できたり、補助金が利用できるため、さまざまなメリットがあると考えられます。主に注目したいメリットは次のとおりです。
・無料・補助金制度がある場合安価で駆除できる
・どこの業者に依頼すればいいかわからない場合、スムーズに業者が見つかる
・必要な道具を用意せずに済む
では、メリットについてそれぞれの重要なポイントをご紹介していきます。
無料での駆除・補助金などのサポート制度がある場合は、無料もしくは安い費用で蜂の巣駆除ができるため安心です。 特に大きくて危険の伴う蜂の巣などは、駆除費用も高額になりやすいため、このように地域の支援を受けられるのは強いメリットになります。
区役所が無料での駆除・補助金制度を受け付けている場合は、早めに相談を検討したいところです。
区役所からは、提携している専門業者を紹介してもらえる場合もあります。 その場合は、すぐに相談先が見つかるため、どこの業者がいいのか決めかねている方にはメリットがあると言えるでしょう。
基本的に区役所が紹介してくれる蜂の巣駆除の業者は、その地域を対応エリアとしている地元の業者です。 素早い対応にも期待ができるでしょう。また、区役所の紹介とわかれば、安心して相談できると感じられる方も多いのではないでしょうか。
蜂の巣駆除を自分で行う場合、区役所から防護服などを借りることができれば、自分で各種道具を用意する必要がないため安心です。 安全に駆除するためにも道具の扱いには十分に注意する必要がありますが、自分で道具を用意しなくて済むのは、費用負担を減らせる意味でメリットがあるでしょう。
また、どの道具がいいのかを判断できない方も、貸出サービスを利用すれば自分で選んで購入する必要がなくなるため安心です。
区役所・自治体に蜂の巣駆除を依頼することには多くのメリットがありますが、注意しなければならないデメリットもあります。前もって理解しておきたいデメリットは、主に次のようなことが挙げられます。
・急ぎの対応はしてもらえない
・平日のみの対応
・アフターフォロー・保証がない
・職員やボランティアが駆除する場合が多い
・申請に手間がかかる
区役所は民間のサービスとは異なり、いくつか融通の利かない部分があるため注意が必要です。では、詳細をひとつずつ見ていきましょう。
注意したいのは、急ぎの対応にはあまり期待ができない点です。区役所によっては無料で駆除をしてもらえる場合もありますが、相談後、即日で対応してもらうことは正直難しいです。
申請手続きを経て日程について調整を行い、決まった日程で駆除作業が行われます。区役所側も人員や業者を手配するのにある程度時間がかかるため、すぐに対応してもらうことはできないのです。
そのため「玄関に大きな蜂の巣ができてしまったので、すぐにでも駆除してもらいたい」などといった場合でも、区役所に急ぎの対応を頼むのは難しいでしょう。 その場合は、専門業者へ自分で相談する必要があります。
区役所の対応時間は、基本的に区役所の窓口が空いている時間のみです。つまり基本的に対応時間は平日の昼間のみとなります。
そのため、土日や祝日に駆除してもらったり、もしくは相談を聞いてもらったりすることはできません。 一般的な会社員の場合、土日休みの方がほとんどだと思いますので、区役所に蜂の巣駆除を頼む場合は平日の時間を確保する必要があります。
区役所に蜂の巣駆除の依頼をする場合、アフターフォローや保証制度がないことには注意しましょう。 区役所の対応は民間のサービスとは異なるため、良くも悪くも、必要最低限のことしか行ってもらえないのです。
そのため、さまざまな相談やサポートを頼みたい際は、やはり専門業者へ自分で頼むのが望ましいでしょう。
区役所から無料駆除などの支援を受けられる場合でも、実際に駆除作業を担当するのは、区が手配した業者ではないことがあります。
区役所によって、提携している専門業者を呼ぶのか、それとも職員やボランティアスタッフが対応するのかは異なります。 前者なら問題はありませんが、後者の場合は、実際には素人が行う駆除になるため注意が必要です。
場合によっては不十分な駆除になるパターンがあるため、依頼する際には、専門業者を呼んでもらえるのかをしっかりと確認しておきましょう。
区役所に蜂の巣駆除の対応を依頼する場合、その申請手続きにはある程度手間がかかります。必要書類をそろえて申請手続きを行う必要があるため、気軽に依頼できないことも多い傾向にあります。
そのため、蜂の巣駆除依頼をする際は、ある程度時間にゆとりを持ったうえで、手続きを済ませる必要があると言えるでしょう。
区役所によって蜂の巣駆除の相談に対する対応は異なりますが、無料での駆除を可能としている区役所は、実際のところそこまで多くありません。
では、区役所が無料で蜂の巣駆除を行わないことには、具体的にはどのような理由が考えられるのでしょうか。
区役所は区民の快適な暮らしのためにさまざまなサポートをしてくれますが、そうは言っても便利屋ではありません。
予算をある程度確保できることしか対応できない場合が多いため、蜂の巣駆除のように予算確保が難しい分野については、最低限相談を受け付けるのみとなるのです。
区役所の予算も厳しい状況にあることが多いため、「以前は無料駆除を行っていたが、現在は終了している」というケースも少なくありません。
蜂と聞くと、多くの方は「危険」「害虫」といったイメージを持つかもしれません。しかし自然界における蜂の役割を考えると、蜂は危険という一言では片付けられない部分を持っているのも事実です。
蜂はそもそも、分類としては益虫にあたり、害虫を駆除してくれる役割を持っています。畑で悪さをする害虫を食糧にして蜂は生存しています。
そのため、そういった役割を持っている益虫を、区役所は気軽な判断で駆除することはできないと考える場合があるのです。
では、区役所で蜂の巣駆除を頼むのが難しい場合にはどうすればいいのでしょうか。小さい巣と大きい巣、それぞれのパターンで適切な対処法をチェックしていきましょう。
小さい巣の場合は、自分で駆除することは意外と難しくありません。サイズとしては、直径は16cmよりも小さいもの、6月までの小さい巣であれば、自分で駆除作業を進めることができます。
しかし、小さい巣とはいえまったく危険がないわけではありません。無理はせず、難しい場合はすぐにでも業者に相談しましょう。
大きい巣は、迷わず蜂の巣駆除の専門業者へ相談しましょう。自分で駆除作業を進めるのは大変危険です。 自らの生命を危険にさらすだけでなく、近隣の方にも危険が及ぶ可能性があります。なかでもスズメバチの巣は大変危険です。
専門業者であれば、急ぎの対応を頼むことも可能です。大きい巣を長い時間放置しておくのは非常に危険なので、早めに業者に来てもらいましょう。
ここからは、参考として各自治体の蜂の巣駆除についての対応内容をご紹介します。どこまで対応してもらえるのかを見たうえで、相談を検討していきましょう。
東京都新宿区では、スズメバチの巣をはじめとしたさまざまな蜂の巣の駆除を、区役所で行っています。 駆除は新宿区が委託する業者が行いますが、駆除作業を始めるにあたっては、対象の土地・建物の管理者の「同意」と「立会い」が必須となります。
相談・問い合わせは、新宿区の環境衛生係で受け付けています。
事例の詳細はこちらから！
https://www.city.shinjuku.lg.jp/kenkou/eisei03_001058.html
東京都中野区では、スズメバチの巣のみ駆除を行っています。中野区保健所の環境衛生係に相談をすることで、対応してもらえます。
スズメバチ以外の巣を駆除してもらいたい場合は、自身で業者を呼ぶか、中野区紹介の業者に依頼するかたちになります。
事例の詳細はこちらから！
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/475000/d001737.html
東京都港区では、残念ながら区による駆除は一切行っていません。スズメバチの巣なども、自身で専門業者を呼んで駆除する必要があります。
区のホームページには、自力で蜂の巣を駆除する際の手順や注意点が記載されています。自分で駆除作業を進める際には、参考にするのもいいでしょう。
事例の詳細はこちらから！
https://www.city.minato.tokyo.jp/seikatsueiseisoudan/kurashi/hati.html
埼玉県さいたま市では、委託業務による駆除を受け付けています。状況を見て駆除の対象外となる場合もありますが、各区役所のくらし応援室にてまず相談を受け付けています。
ただし駆除には数日時間を要することもあり、相談→現地調査→駆除の流れで作業は進められます。
事例の詳細はこちらから！
https://www.city.saitama.jp/001/008/002/p074819.html
神奈川県横浜市では、自治体での駆除は行っていませんが、駆除業者の紹介や防護服・駆除機材の貸し出しなどの支援を行っています。
相談は、福祉保健センター生活衛生課にて受け付けています。
事例の詳細はこちらから！
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/seikatsu/kokyo/gaichu/hachi.html
蜂の巣の駆除は、区役所で無料で行ってもらえる場合があるため、まずは相談を考えてみましょう。
無料駆除ができない場合は、駆除業者を紹介してもらったり、防護服などを貸してもらったりできる場合もあります。
自力で駆除作業を進める場合は、自身や近隣に危険を及ばないよう、適切な道具と手順で作業をしていきましょう。 しかし無理は禁物なため、少しでも難しいと感じた際には、専門業者を積極的に呼ぶようにしてください。
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