2022年8月4日
2022年8月4日
アシナガバチの女王蜂を見かけたときは刺激せず距離を取りましょう。特徴や見分け方を知って、他の蜂と間違えないことも大事です。今回は、見分け方や特徴、見つけたときの対処法を紹介していきます。
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アシナガバチの女王蜂を見つけたときどうすべきか知るためには、まずアシナガバチの女王蜂について理解を深めることが重要です。 普段の日常生活のなかでは、私たちはアシナガバチの女王蜂を頻繁に見かけることは少ないものです。
「刺されたら危険とはわかっているけれど、そもそもアシナガバチの女王蜂はどういった蜂のことを指すのか、よく知らない…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そのためまずは、アシナガバチの女王蜂の生態について見ていきます。
アシナガバチの女王蜂は、いわばアシナガバチのボスです。一つの巣には一匹のアシナガバチの女王蜂が存在しており、その巣と女王蜂を守っているのが働き蜂です。
そしてアシナガバチの女王蜂は、見た目自体は働き蜂と変わりませんが、働き蜂と比べると体長が少々大きめになっているのが特徴になります。
アシナガバチは、主に軒下などに営巣(えいそう)することが多く、そうすることで雨風から巣や自分たちの身を守っています。木の枝にぶら下がるようなかたちで営巣することも少なくありません。
なお、巣が使われるのは4月~11月頃で、越冬のために巣を離れればそれ以降の巣は空になります。その後も空になった巣は使われることはありません。 そして冬眠から目が覚めれば、女王蜂は1匹だけで巣を作り始めるのです。
アシナガバチは、実は分類としてはスズメバチ科の蜂になります。しかしスズメバチとは生態も見た目も異なることは多いため、同じ分類でもかなり違いのある種類と認識しておきましょう。
アシナガバチを見分けるには、まず足の長さと動く速度に注目しましょう。アシナガバチはその名の通り、体からだらんとぶら下がったような長い足を持っているのが大きな特徴です。
また、アシナガバチはゆらゆらと揺れるような動きを見せながら、比較的遅く動きます。スズメバチはかなり機敏な動きができますが、アシナガバチは素早く動くことはあまり得意ではありません。
大きな蜂を見かけたとき、「アシナガバチ?スズメバチ?」と判断できないことは多いため、まずはこのような見分け方を理解しておきましょう。
アシナガバチが普段食糧として好むのは、昆虫です。 毛虫・芋虫などの害虫を食べてくれることも多いため、アシナガバチやスズメバチは、害虫から農作物などを守ってくれる「益虫」としても扱われています。
ほかには、ミツバチと同じように花の蜜や樹液を食糧にすることもあります。
アシナガバチの巣には、スズメバチなどのほかの蜂とは違って特徴がいくつか見られます。大きな蜂の巣を見かけたときは、何の蜂の巣なのか気になるところです。 あらかじめアシナガバチの蜂の巣の特徴をチェックして、見た目などから、何の蜂の巣なのか見極めていきましょう。
アシナガバチの巣は、六角形の穴がたくさん連なってできており、全体は蓮の花をひっくり返したような見た目になっています。 表面部分を見ると、たくさんのアシナガバチが群がっているのがわかります。
なお、12月以降に空になった状態のアシナガバチの巣は、そのまま作られた場所に残されます。しかし翌年に再利用されることはありません。
一方で、スズメバチの巣は縞模様でボール状の見た目をしているのが特徴です。 両者を比べてみると造形は大きく異なることがわかるため、アシナガバチの巣とスズメバチの巣は間違えないように気をつけてください。
アシナガバチの巣は、雨風を避けられるように、建物の天井部分や屋根裏、窓のサッシ部分、軒下、木の下などに作られる傾向が強いです。
基本的にスズメバチやミツバチは人間たちの生活圏を避けて営巣する傾向にありますが、アシナガバチは人間の生活圏にも営巣することがあります。 そのため「気が付いたら玄関先に巣を作られてしまった…」ということも珍しくありません。
続いてここからは、アシナガバチの季節ごとの生活・活動の様子を整理していきましょう。アシナガバチは一年中活動することはなく、活動のタイミングや活発さは季節によって変わってきます。 詳細を季節ごとに見ていきましょう。
アシナガバチにとって春は、冬眠から目が覚める時期です。越冬した女王蜂は、まず単独で巣を作り始めます。
しかし女王蜂は冬眠を経て体力が落ちているため、花の密などを摂取して、体力をたくわえていくのです。 そして5月頃に、巣を作りつつ女王蜂は産卵を続けます。やがて卵は孵化するため、女王蜂は巣作りに産卵に子育てに、たくさんの仕事を抱えるようになるのです。
なお、この過酷さゆえに、途中で死に絶えてしまう女王蜂も少なくありません。女王蜂は死に絶えれば産卵や子育てをする蜂はいなくなるため、巣もやがて崩壊してしまいます。
春を超えて夏になると、目安としては6月くらいに幼虫が成虫になるため、働き蜂として精力的に活動するようになります。 そのためアシナガバチの活動が活発になるのは、6月~8月の夏がメインです。
さらに活動がピークを迎えるのは、7月です。7月は多くの働き蜂が増える時期になるため、それに伴って巣のサイズも大きくなります。
そして8月後半頃を迎えると、ついに女王蜂が新たに誕生するのです。女王蜂は、子孫繫栄のために重要な役割を果たします。 そのため働き蜂たちは周囲を警戒し、女王蜂を守る行動に出始めるのが特徴です。したがって8月後半頃は、アシナガバチの巣を刺激するのは非常に危険と言えます。
秋を迎えると、アシナガバチの巣では、今度はオスが生まれます。生まれたオスたちは巣のなかで働き蜂になるよう育てられるため、外に出て活動することは基本的にありません。
そもそもアシナガバチの生態として、オスには、交尾をして種を存続させるという重要な役割が与えられています。 成虫になったオスは、新しい女王蜂と交尾のために巣から外へ出ていきます。アシナガバチのオスは交尾をするとその後息絶えてしまうため、一度巣から出ると、戻ることはありません。
このように、アシナガバチにとって秋は、種の存続のために翌年の準備に入る時期と言えます。
アシナガバチの活動は、11月頃をめどに終了を迎えていきます。11月を迎える頃には多くの働き蜂たちが寿命で死亡し、最初に巣を作った女王蜂もやがて寿命を迎えます。
そして次の年に巣を作り、産卵や子育てを担うのは、8月に誕生した新しい女王蜂です。新しい女王蜂は秋に交尾を済ませ、冬は冬眠に入ります。 巣で越冬することはできないため、木の中や石の下、建物の屋根裏などを冬眠する場所に選ぶのが特徴です。
アシナガバチやアシナガバチの巣を見つけたときは、スズメバチほどではないとはいえ、危険さを感じて慌ててしまう方も多いでしょう。
しかし見つけたときは、基本的には必要以上に刺激せず、適切な対処を取る必要があります。
ここからは、アシナガバチを見つけたときの対処法を詳しくご紹介します。対処法について正しい知識を持ち、冷静に対応していきましょう。
アシナガバチやアシナガバチの巣を見かけたときは、状況にもよりますが、基本的には「見つけたのですぐに駆除」と考える必要はありません。 というのも、アシナガバチはスズメバチとは異なり、攻撃的な性格ではないからです。こちらから過剰に刺激しなければ、いきなり毒針で刺してくるようなことはありません。
したがってアシナガバチを見かけた場合は、基本的にそのままにして様子を見ましょう。自分自身や周りに危害が及ぶような切羽詰まった状況でなければ、攻撃されることはないのです。
支障がなければ追い払ったり必要以上に近づいたりすることはせず、そのままにしておきましょう。
アシナガバチには益虫としての役割もあり、基本的にはおとなしい性質のため、スズメバチと比べるとそこまで駆除の対象となることはありません。
しかし頻繁に庭や畑などで見かけるとなると、生活維持に支障が出るのも事実です。そのため頻繫に見かける場合は、駆除を検討しましょう。
どうしても近づいて刺激してしまうことが多い状況であれば、攻撃されるリスクも高まるでしょう。 「いきなり襲われることはないとはいえ、生活するうえでいつも近くにいるとなると怖い」と感じたら、駆除を考えることが大切です。
特に夏のアシナガバチはかなり活動的で、8月頃は新しい女王蜂が誕生するため、警戒心も高まります。ちょっとした刺激にも過剰に反応する可能性があるため、注意が必要です。
アシナガバチを見かけたときは、基本的に不用意に近づかず、ある程度距離を保つことが大切です。
また自分自身では攻撃のつもりはなくても、アシナガバチが攻撃と判断してしまう動作もあるため、特に次のような動作には十分に注意しましょう。
・いきなり手を上げる
・手を振る
・腕を大きく回す
・いきなり近づく
上記のような行動には、アシナガバチも過剰に反応するおそれがあります。攻撃されるリスクが高まるため、ゆっくり距離を取りながら、冷静にその場から離れましょう。
軒下やサッシなどに巣を作られると、日常の生活圏になるため、生活維持に支障をきたす可能性があります。 そのため最低限、アシナガバチに巣を作らせないための予防対策はしっかりと実践したいところです。
アシナガバチは4月頃をめどに巣作りを始めるため、巣を作られるような場所には、予防対策のスプレーを噴射しておくことをおすすめします。 スプレーを使って対策しておくことで、その場にはアシナガバチは近寄らなくなります。
あまりにも生活圏内で多くのアシナガバチを見かけて、生活に支障が出ているときは、駆除を検討しましょう。
駆除は自分で行うことも可能ですが、アシナガバチの活動が活発な時期に駆除したり、 高いところや狭いところにある巣を駆除したりする場合は、できる限り専門業者に依頼することをおすすめします。
アシナガバチの巣を駆除する方法としては、自力で駆除する方法と業者に依頼する方法の二つが挙げられます。それぞれの方法のメリットや注意点を整理していきましょう。
アシナガバチの巣は、自分で駆除することができます。ただし必要以上に刺激することはNGなので、正しい手順はしっかりと押さえる必要があります。
手順を簡単にまとめると、次のようになります。
1.駆除作業をする時間帯はアシナガバチが巣に戻っている夕方以降にする
2.防護服や帽子、厚手の服などを用いて肌を完全に覆ったうえで、巣に向かって数十秒殺虫剤を噴射する
3.一晩放置する
4.巣やアシナガバチの死骸をゴミ袋に入れて片付ける
巣やアシナガバチの死骸を拾う際は、毒針に触れないように割り箸やトングなどを利用しましょう。 また、はしごを使った高所での作業や、6月~9月のアシナガバチの警戒心が高まりやすい時期の駆除は危険が伴うため、無理はせず業者に任せることをおすすめします。
アシナガバチやスズメバチの蜂の巣駆除を専門としている業者に依頼すれば、素早く、かつ確実に駆除ができます。 専門業者であればアフターサービスや保証などの体制も整っているため、安心して依頼できるでしょう。
また、専門業者なら、高いところに作られた巣の駆除作業も可能です。また、夏以降のアシナガバチが活動的な時期でも駆除の対応はしてもらえます。 自身で対処するのが難しいと判断した場合は、早めに業者に相談しましょう。
アシナガバチ駆除にはいくらかかるのか、業者に依頼する際には費用が気になるところです。業者への依頼を検討する際は、あらかじめ費用相場も理解しておきましょう。
アシナガバチ駆除の費用相場は、おおよそ8,000円~が目安となります。しかしこの料金は、難しい作業などはすることなく、簡単に駆除できる場合の相場と認識しておきましょう。
高いところや狭いところなど、危険が伴う場所での駆除作業には、追加費用が発生するのが一般的です。 上記の費用はあくまで相場なので、まずは見積もりを依頼したうえで、費用を確認するようにしましょう。
アシナガバチの女王蜂を見かけたときは、対処に困って慌ててしまう方も多いでしょう。 しかし基本的にアシナガバチはおとなしい性格のため、まずは必要以上に刺激せず、「攻撃してきた」とアシナガバチに認識させないことが大切です。
また、アシナガバチをあまり見たことがない方は、スズメバチやその他の蜂との見分け方に迷うことも多いかもしれません。 特徴や見分け方のポイントを理解したうえで、見かけたときは落ち着いて対処していきましょう。
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