2023年3月6日
2023年3月6日
自宅の周辺でカラスが巣を作ると、騒音や糞害など様々な被害が出てしまいます。
しかし、カラスの巣を許可なく駆除することが、法律違反にあたることはご存じでしょうか。
当記事では、トラブルなくカラスの巣を駆除する方法や、駆除後の対処方法について解説します。
防犯設備士の資格所持
駆除トラブル解決歴20年以上
住まいトラブル 累計対応実績14万件
住まいトラブル駆け付け解決サービスを行う会社を経営中
市街地で頻繁に見かける鳥といえば、鳩やカラスが代表的です。
中でもカラスは、生ごみや畑を荒らしたり、集団で鳴き声をあげたりと、人間の生活にさまざまな悪影響を及ぼします。
特に、電柱に巣を作ると停電を引き起こす恐れもあるため、何とかしてカラスの巣を駆除したいと考える人もいるのではないでしょうか。
ここからは、カラスの種類や特徴、駆除するための方法などについて解説します。
カラスの糞や鳴き声による騒音などに悩まされていると、何とかしてカラスを捕獲・駆除したいと考える人もいるでしょう。
しかし、カラスを捕獲したり殺生することは法律で禁止されています。
過去には、カラスの糞害に悩んでいた男性が、許可なくカラスを殺したために鳥獣保護法違反で書類送検されたという事件も起きています。
「鳥獣保護法(鳥獣の保護および管理ならびに狩猟の適正化に関する法律)」とは、鳥獣を保護・管理するために定められた法律です。
ここでいう鳥獣とは「鳥類又は哺乳類に属する野生動物」を指し、カラスも鳥獣保護法で守られている対象となります。
鳥獣保護法に違反すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処されます。
ただし、環境衛生に重大な支障を及ぼす恐れのある鳥獣は除外されているため、クマネズミやドブネズミを個人で駆除しても違法にはなりません。
カラスは雑食性なので、人間の食べ物であれば何でも餌になります。
生ゴミを食い荒らしゴミを散乱させたり、周辺に糞をしたりと、群れで来られると手が付けられないことがあります。
また、鳴き声による騒音被害も多く発生しています。
また、最も注意すべきなのはカラスの繁殖期です。
卵や巣を守るため近くを通りかかった人間に襲いかかることがあるため、カラスが次のような行動を取ったら威嚇のサインなので注意してください。
・木の枝をクチバシで突く
・クチバシをカチカチとならす
・人に向かって泣きながら頭上を飛び回る
カラスが威嚇を始めたら、近くに巣や卵があるというサインです。
速やかにその場から離れましょう。
カラスの巣を勝手に駆除することはできませんが、巣を作らないように事前に対策を講じることは可能です。
そのためには、まずカラスの生態について知る必要があります。
以下では、カラスが巣を作りやすい時期や場所、巣の作り方について解説します。
国内に生息しているカラスは、「ハシボソガラス」「ハシブトガラス」「コクマルガラス」「ミヤマガラス」「ニシコクマルガラス」「ワタリガラス」の6種類が一般的です。
中でも、住宅街など人間の生活圏内で頻繁に見られるのは「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の2種類です。
これらのカラスは、春から夏にかけて繁殖を行います。
4~7月頃は卵を守るために気性が荒くなっているため、巣の近くを通る際は気をつける必要があります。
カラスは次のような場所に巣を作る傾向にあります。
・常緑樹や落葉樹
・商店街などにある店の看板
・屋根と太陽光パネルの隙間
・高圧鉄塔や電柱
・高層ビルの屋上
カラスは天敵から卵を守るために、高所に巣を作ります。
常緑樹や落葉樹に巣を作ることが多く、天敵の少ない人間の生活圏内に巣を作るカラスも増えています。
お店の看板の裏側や高圧鉄塔、電柱なども、カラスにとって巣作りに適した場所となります。
カラスの巣は、大きめのお皿のような形状をしています。
直径50~80cmほどで、内側は柔らかく外側は硬い作りとなっています。
巣の材料として小枝や木片を使いますが、近年では針金やハンガーなどを使って巣作りをしている姿も確認されています。
一方、内側はヒナや卵のために、柔らかくて保温性を持たせるために犬の毛などを材料として使っています。
カラスが自宅の周辺に巣を作ってしまった場合、次のようなトラブルが起きる可能性があります。
・ゴミの散乱
・鳴き声の騒音
・ハンガーなどを盗む
・巣に近づいた人間を襲う
・農作物被害
・糞による汚染
・電線がショートする被害
以下では、カラスが巣を作ることで予想されるトラブルについて解説します。
カラスは雑食性のため、昆虫や木の実、人間の食べ残した弁当まですべて餌にします。
自宅の周辺にカラスが巣を作ると、ゴミ出しの日に生ゴミの袋を破り、中の残飯を周囲に撒き散らす恐れがあります。
ゴミの収集場所ではカラスよけのネットを設置するなど、何らかの対策をしている場合がほとんどです。
カラスは、周囲にいる仲間と鳴き声でコミュニケーションを取っています。
繁殖期には、巣を守るために大声で縄張りの主張をしたり、巣の近くを通った人間を威嚇します。
鳴くのはカラスにとって必要な行為ですが、複数匹のカラスが静かな朝から大声で鳴くのは騒音でしかありません。
カラスの巣は、外側を頑丈に作るために木の枝などを使っています。
しかし、住宅街に巣を作るカラスは、木の枝の代わりにベランダの物干しにかかっているハンガーを盗んで巣の材料にします。
衣服がかかっていてもお構いなしに、ハンガーだけを抜き取って持ち去るのです。
知らないうちにハンガーの本数が減っているようであれば、カラスに盗まれている可能性があります。
その場合は、ハンガーを外に出しっぱなしにしないようにしましょう。
繁殖期になると、カラスは巣を守るため凶暴性が増します。
人間に対して威嚇をしたり、後頭部にめがけて襲いかかってきたりします。
子供が知らずにカラスの縄張りに侵入して、襲われるというケースも少なくありません。
巣から半径100m以内はカラスの縄張りです。
人間が縄張りに侵入すると、木をつついたり大声で泣きながら頭上を飛び回って威嚇を始めます。
これらの行動を取るカラスがいたら、速やかにその場を離れましょう。
カラスは、田畑で育てている農作物を食い荒らす害獣としても知られています。
カラスは雑食性なので、野菜や果物などなんでも餌とします。
畑の近くに巣を作られてしまうと、丹精込めて育てた野菜や果物を食い荒らされてしまうのです。
自宅の周辺にカラスが巣を作ると、糞による汚染も問題となります。
特に、複数匹のカラスに糞をされると、周辺に悪臭が漂うことになるでしょう。
また、糞に含まれている病原菌や雑菌が原因で、アレルギー症状を引き起こす恐れがあります。
小さな子供がいる家庭やアレルギー体質の方にとっては、深刻な健康被害に発展することになりかねません。
カラスが自宅周辺に巣を作ると、騒音や糞害、景観の悪化など多くの被害が出る恐れがあります。
巣を作らせないのがベストですが、巣を作られてしまったら速やかに撤去することが重要となります。
以下では、カラスの巣を撤去する際に押さえておきたい注意点について解説します。
勝手に撤去することは、絶対にやめましょう。
カラスは「鳥獣保護法」により守られているため、卵やヒナを傷つけると法律違反を犯したとして罰則を受けることになります。
法律に違反しないように巣を撤去するには、巣の中にヒナや卵がないタイミングで行う必要があります。
カラスの巣を撤去するには、巣の中にヒナや卵がないのを確認しなければいけません。
しかし、もし繁殖期に巣に近寄ると、敵とみなされて襲われてしまいます。
直接巣の中を覗き込もうとするのは、大変危険なので絶対にやめましょう。
巣の中を遠くから観察する方法として、カラスの行動に注目するといいでしょう。
カラスは卵を温めているとき、巣の中で動かずじっとしています。
このような行動がある場合は、巣の中に卵があるサインになります。
ヒナが巣立ってしまえば、カラスが巣に戻ることはありません。
自力で撤去するには、巣が空っぽになったタイミングしか方法はありません。
市から許可を取らずにヒナや卵がある巣を駆除すると、鳥獣保護法に違反することになります。
巣の撤去は、役所に相談してからにしましょう。
専用の窓口で相談すれば、的確なアドバイスが貰えて法律に違反していないかを確認することもできます。
自治体によっては、駆除の道具一式を無料で貸し出していることもあるため、撤去費用を安く抑えることもできます。
しかし、高所にあることが多いカラスの巣を、自力で撤去するのは困難です。
基本的には、プロの業者に依頼することになります。
自治体によっては、プロの駆除業者の紹介も行っているため、どこに依頼したらいいか迷っている場合は相談してみましょう。
カラスが他人の敷地内に巣を作っている場合は、必ず敷地の管理者に報告してください。
電柱に巣を作っている場合なら、まずは電力会社に報告することを優先してください。
他人の敷地や電柱にある巣を勝手に撤去すると、鳥獣保護法以外の法律に抵触する恐れがあります。
巣の駆除を行う場合、産卵前と産卵後で作業時間が異なります。
カラスのヒナが巣立った後であれば、カラスが巣に戻ってくることはありません。
カラスにとって巣とねぐらは別物で、巣は子育てをするためだけの場所です。
ヒナが巣立ってしまえば使うことがないため、比較的簡単に駆除することができます。
しかし、カラスが巣に卵を産む前に駆除するのであれば、必ず夜の時間帯に行います。
巣作りを行っている最中に巣の撤去をすると、カラスに顔を覚えられてしまい執拗に追い回されたり攻撃されることがあります。
夜になるとカラスはねぐらへと戻るため、カラスに顔を覚えられることがありません。
ただし、暗闇で周囲の状況が確認しづらくなるので、危険だと判断したら無理せずにプロの業者に依頼しましょう。
自力でカラスの巣を駆除するのであれば、以下の道具を揃えておきましょう。
・厚手の手袋
・ゴーグル
・マスク
・ヘルメット
・ゴミ袋
・懐中電灯
・長い棒
・脚立
・枝切バサミ
作業は夜間になるため、周囲を照らす懐中電灯は必須です。
カラスは高所に巣作りを行うため、枝切りバサミや脚立も準備しておきましょう。
高い位置にある巣を落とす際、巣の中のホコリなどをかぶる恐れがあります。
それに備えて頭部、目、口を守るマスクやヘルメットも用意しましょう。
カラスは巣作りに、木の枝やハンガー、針金などを材料としているため、怪我をしないように厚手の手袋も必要になります。
準備を整えたら巣の駆除を行います。
高所にある巣は、長い棒や枝切りバサミで落とすか、脚立に登って撤去することになります。
高所で作業する場合は落下しないように注意しましょう。
巣を落としたらゴミ袋の中に入れて、指定のゴミの日に出してください。
カラスの巣を駆除した後は、再度巣を作らせないように予防策を講じておく必要があります。
巣を作らせないための予防策として、次のような方法が挙げられます。
・ゴミを片付ける
・木をこまめに切る
・対策グッズを使用する
以下では、カラスに巣を作らせないための予防策について、詳しく解説します。
餌となる生ゴミを放置していると、子育てがしやすく住みやすい環境と判断されてしまい、カラスに住み着かれてしまいます。
カラスの餌や巣の材料となるゴミを放置せず、清潔な環境づくりを心がけましょう。
カラスは巣を作るために、木の枝が豊富な場所に集まります。
自宅に庭木があれば、巣作りの場所にされないよう、こまめに木の剪定を行いましょう。
木の枝が少なければ、巣作りが難しいと判断して別の場所に移ります。
カラスよけのために、市販されている対策グッズを使用するのも効果的です。
カラスの対策グッズとして代表的なものに、ゴミ収納ボックス、カラスよけ、ゴミネットがあります。
ゴミ収納ボックスは、ゴミ袋を複数個収納することが可能です。
蓋やチャックがついているためカラスがゴミ袋を取り出すことができません。
ゴミネットは網目の細かいネットで、カラスのクチバシがゴミ袋まで届かない作りとなっています。
カラスよけはキラキラと光を反射して、カラスを近づけなくする対策グッズです。
カラスが近寄ってこないように、自宅の周辺に吊るしておくといいでしょう。
カラスがゴミを荒らさないように、これらの対策グッズも活用しましょう。
当記事では、カラスの巣を駆除する方法について解説しました。
ヒナや卵が入った巣を駆除することは法律で禁じられているため、必ず自治体に相談してください。
自力で巣を駆除する場合は、身の安全を第一に考えるようにしましょう。
自力での駆除が難しい場合は、速やかにプロの業者に依頼することをおすすめします。
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