2023年3月24日
2023年3月24日
大きなハチを見かけて「刺されるかも…」と身構えたことはありませんか?大きいハチといえばスズメバチですが、人の頭ほどの高さに巣を作ったりするため、危ない目にあうこともしばしばです。巣に危害を加えなくても、巣の近くを通るだけで攻撃されることもあります。刺されたら死に至るケースもあり、侮れません。
スズメバチの危険を回避するには、正しい知識が必要です。本記事では、スズメバチの特徴や種類の見分け方、刺された時の対処方法、刺されないようにするための対策について解説します。
防犯設備士の資格所持
駆除トラブル解決歴20年以上
住まいトラブル 累計対応実績14万件
住まいトラブル駆け付け解決サービスを行う会社を経営中
ハチの中でももっとも危険だといわれるスズメバチは、種類によって色柄や模様が異なりますが、一般的には黒と黄色の縞模様の大型のハチを指します。攻撃性が強く人を襲うことがあることで有名です。種類によって生態は異なりますが、毒性の強さやどう猛さは全てのスズメバチが持ち合わせています。
「これはスズメバチかな?」と思われる際には、いくつかのポイントを確認して見分けてみましょう。どの種類のスズメバチであるかによって、巣のある場所や攻撃性、毒性は異なりますので、特徴を見分けられるようになっておくと安心です。特に巣のある場所は、人が近づくと大事故につながる恐れがあります。スズメバチの種類が特定できれば、巣のありそうな場所もある程度は分かりますので、回避しやすくなるでしょう。
こちらではスズメバチを見分けるポイント3点を解説します。
スズメバチはハチの仲間の中でも大型です。特に体長が3~4cmなどと大きい場合には、スズメバチの可能性はかなり高いといえます。もっとも、女王バチ、働きバチ、雄バチなど役割によっても体の大きさは異なりますので、大きさは参考レベルだと考えた方が良いでしょう。ちなみに、体が大きい方が危険とは必ずしも言えません。小さくても危険なスズメバチはいるので、小さい場合でも油断は禁物です。
体長と併せてスズメバチの種類の特定に役立つのは、縞の模様や色などです。あまり知られていませんが、スズメバチは種類によって縞模様の太さや細さ、色などの見た目がかなり異なります。すべてのスズメバチが、同じような黄色と黒の縞模様というわけではないのです。スズメバチを見かけたら、覚えやすい特徴的な模様や色がないかどうかを確認してみましょう。見た目で特徴的な部分を手がかりにすれば、種類はある程度判別できます。
ミツバチやアシナガバチの巣は巣穴が多くありますが、スズメバチの巣には巣穴がひとつしかありません。春先は丸形のフラスコを逆さにしたような形をしており、夏頃には球体やつりがね型、鐘型などになります。木の繊維や唾液を固めて作られており、黄色や茶色、マーブル模様などの独特な色や柄をしています。スズメバチの巣なのか、その他のハチの巣なのかは、時期、形状、色柄でまず判断してみてください。
また、巣を作る場所によっても、どの種類のスズメバチなのかがある程度把握できます。スズメバチというと軒先や木の枝に巣を作るイメージがありますが、土の中に巣を作るために巣が人の目に触れないスズメバチも居ます。そういったスズメバチは古い木の根元などの入り口になっている部分から地中に出入りしているので、巣が見えなくても地中に巣を作る種だな、と判断できます。
日本に分布している中で特に注意が必要なスズメバチについて、特徴を詳しく解説します。
それぞれの見分け方についても触れていますので、スズメバチの種類を見分けたいときにご活用ください。
オオスズメバチは大きめの体をしており、全体的にオレンジ色っぽく見えるのが特徴です。頭が非常に大きく、オレンジ色の上に褐色の模様が浮き出ているような見た目をしています。
5月から11月にかけて、土の中や木の中の空洞になっている部分、屋根裏などに巣を作ります。
攻撃的な性格でバッタなどの昆虫をエサとしていますが、秋頃になると活発になり、他のハチの幼虫やサナギも襲います。針には強い毒性があり、注意が必要です。
キイロスズメバチは比較的小型なスズメバチで、翅の付け根にある黄色の模様、身体にある褐色の波紋が特徴的です。小さいながらも、オオスズメバチの次に危険なスズメバチであると言われています。5月から11月にかけて、土の中や軒下、木の枝などに巣を作ります。巣1つあたりに住むハチの数が大変多く、刺されるような事態になった場合は多くのハチに攻撃されるケースがあり、ハチ被害の報告件数も自然と多くなりやすい種です。
オオスズメバチと同様に攻撃的な性格で、虫だけでなくミツバチやアシナガバチなどの他のハチや魚、ミミズ、カエルなどの生物も食べます。人が巣に寄ってきた場合は盛んに攻撃します。
モンスズメバチも比較的小型で、左右対称の黒い紋が分かりやすい手がかりとなります。ほとんどのスズメバチが日中にしか活動しないのに対して、モンスズメバチは夜間でも活動できる特徴があります。5月から10月にかけて、屋根裏などの狭い空間に巣を作ります。セミを好んで食べますが、セミのいない時期はトンボ、バッタなどの他の昆虫もエサとします。
チャイロスズメバチは小型で頑丈な体を持つスズメバチです。その名の通り頭部と胸部が赤茶色をしており、腹部が黒色なので、他のスズメバチとの区別はつけやすいでしょう。
自分で巣を作らずに他のスズメバチの巣を乗っ取るという性質を持っており、6月から10月にかけて活発になります。春に女王バチがキイロスズメバチやモンスズメバチの巣に侵入し、強力な毒針で相手の女王バチを刺し殺して乗っ取り、自分の幼虫を育てさせる変わった種です。エサとしてはバッタなどの昆虫やクモを好みます。
ツマグロスズメバチはかなり小さなスズメバチです。沖縄県の島々に生息しており、その他の地域で暮らす方はほとんど見たことがないかもしれません。腹部の上半分がオレンジ色、下半分が黒色と、独特な色をしています。
4月から11月にかけて、樹木の枝や軒下、ツタの中などに巣を作ります。エサはバッタやトンボなどの昆虫です。
ツマアカスズメバチは比較的小型です。脚の先端が黄色く、腹部の端や顎がオレンジ色なのを手がかりに見分けましょう。日本では九州の一部の県にのみ生息しています。
森林地域や田園でよく出没するハチで、5月から11月にかけて、樹木や軒下などに巣を作ります。韓国では都市部の街路樹や電柱などにも巣を作る例が報告されているようです。昆虫やクモなどが主なエサとなります。
コガタスズメバチは一見するとオオスズメバチに似た外見をしています。ただし、コガタスズメバチの場合には体長が2.5cmほどとはるかに小型なのと、翅の下に紋が見られないのが特徴的です。5月から11月にかけて、公園などの樹木の枝や垣根など、葉の生い茂った場所に巣を作ります。エサのレパートリーは広く、ハエ、アブ、小型のハチなどの飛ぶ昆虫を主食としますが、アブラムシ等の出す甘露も好みます。
ヒメスズメバチは体が非常に大きく、腹部の端が黒色であること、頭部が小さく腹部がスリムであることを手がかりにしてください。6月から9月にかけて、土の中や木の中の空洞、屋根裏、壁の間などに巣を作ります。バッタなどの昆虫、アシナガバチやミツバチなどのハチをエサとしています。
クロスズメバチ属のハチは厳密にはスズメバチ属とは異なります。クロスズメバチ、シダクロスズメバチ、キオビクロスズメバチ、ヤドリスズメバチと全部で5種類が存在します。体が非常に小さいのと、黄色と黒ではなく白黒の縞模様である点が特徴です。
4月から11月にかけて、土の中や木の中の空洞などに巣を作ります。昆虫やクモだけでなく、ヘビ、鳥の死骸、魚の干物など大型の動物の死骸もエサとします。
ここまでスズメバチの種類ごとに特徴をご紹介してきました。スズメバチは1匹でも好戦的で危険な種が多いですが、集団で生活をしているため、近づくと大きな被害となる可能性があります。特に8月下旬から10月頃にかけては新しい女王バチが生まれるなどの時期にあたり、一部の種類のスズメバチは非常に活発化します。この時期に巣に気づかず近づいてしまうと、巣の周辺を通っただけで刺されたりする場合もあります。
スズメバチの危険性について、具体的に見ていきましょう。
スズメバチに刺される事故は年間数千件、死亡事故は年間20件前後と報告されています。過去最多だった1984年には73人もの方が命を落としていますが、近年でも減少したとはいえ毎年10名以上の方がハチに刺されて死亡しています。
参考:林野庁「蜂刺され災害を防ごう」
https://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/anzen/yonn.html
スズメバチは防衛のために人を攻撃します。巣の材料やエサを集めている時にはあまり危険はなく、人間が巣や自分の敵だと見なされる場合に危険度が増します。近づいてきたスズメバチを手で払おうとしたり、巣から10メートル以内に接近したりすると、激しい攻撃を受けるのはそのためです。
スズメバチは毒針を持っており、刺されると痛み、痒み、患部の腫れなどを引き起こします。ひどい場合には筋肉が萎縮したり、心臓や呼吸器が麻痺したりします。1匹のみの毒はごく少ない量ですが、ハチが集団で襲ってきて同時に刺した場合は、たくさんの毒液が注入されて症状が悪化することがあります。
刺された際に心臓や呼吸器に不具合が出る場合がありますが、アナフィラキシーショックと呼ばれる反応によるものです。アナフィラキシーショックはハチが持つ毒に対するアレルギー反応の一種で、過去に刺されて毒への抗体が作られている人は、次に刺された時にアナフィラキシーショックを起こす可能性が極めて高くなります。
スズメバチに刺された際は、慌てずに適切な処置をし、安静にしましょう。刺された時の対処方法を順番に解説します。
ハチの毒は水溶性のため、まずは刺された傷口を流水でよく洗い流します。ハチの針が残っている場合は、鋭くないものを使用してそっと取り除きましょう。流水でよく洗った後は、傷口の中に入り込んでいる毒液を絞り出します。ポイズンリムーバーなどが備えられている場合はポイズンリムーバーを使用しましょう。ない場合は手指を使って絞り出します。口で毒を吸い出すのはできれば避けた方が無難です。
抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏を塗布し、滅菌ガーゼなどで傷口を保護した上で、冷湿布や氷などで患部を冷やします。
手足など身体の末端に近い部分を刺された場合には、毒が回るのを防ぐため、患部を心臓よりも高い位置に上げておきます。息苦しさやめまい、しびれなどの症状が現れた場合は、一刻も早く医療機関を受診しましょう。
前項ではハチに刺された場合の対処方法をご紹介しましたが、できれば刺されないように事前に対策を取りましょう。こちらでは、スズメバチの被害に遭わないよう身を守る方法をご紹介します。
モンスズメバチ以外のスズメバチは日中に活動します。被害が増える夏は特に日没までの時間が長いため、日中に警戒を怠らないようにしましょう。
夏は行楽などで出かける機会が増えますが、野山などに立ち入る際は長袖や長ズボンで肌を覆った方がよいでしょう。スズメバチはもちろん、他の虫に刺される危険性も低くなります。また、スズメバチは黒っぽい色や濃い色に強く反応する習性があるので、黒っぽい服装は避けた方が無難です。頭髪や瞳も攻撃対象になる場合があるので、つばの広い帽子などで髪や目の周りを覆うとより安全になります。
スズメバチが近くに来た際に棒や手で振り払ったり大声を出したりすると、威嚇行動と見なされ襲われることがあります。スズメバチが飛んできて顎をカチカチと打ち鳴らし始めたら、かなりの警戒モードだと考えてください。そういった場合はこれ以上ハチを刺激せず、静かに速やかにその場所を離れます。
また、化粧品や香水、整髪剤など甘い匂いがするものは、スズメバチに攻撃行動をもたらす成分が含まれている可能性があります。野山などに出かける際は使用しないようにしましょう。
スズメバチは身体が大きく獰猛なハチで、刺されると大きな被害をもたらします。患部が腫れ上がるだけでなく、アナフィラキシーショックを起こしたり、重篤な場合はそのまま死に至ったりするケースがあるため油断ができません。本記事では、スズメバチの見分け方、スズメバチの種類、スズメバチの危険性、刺された時の対処方法や身を守る方法についてご紹介しました。特に夏場はスズメバチの野外活動が増える季節ですので、本記事の内容を参考にして被害に遭わない対策を取ってみてくださいね。
「スマイルレスキュー」は、日常生活で起こるさまざまな住まいのトラブル解決に特化した会社です。
鍵開け・修理・交換をはじめ、水回りのトラブル解消、ガラスの修理・交換、不用品回収やゴミ屋敷清掃、屋根や雪のトラブル解消、害虫害獣の駆除など、その対応サービスは多岐にわたります。
2020年のインターネット調査によれば、業界の「お客様満足度」「価格満足度」「到着の早さ」において、スマイルレスキューが3冠を達成しました。
※1 調査方法:インターネット調査、調査期間:2020年12月23日~25日、調査概要:住まい・暮らしのトラブル10社を対象としたサイト比較イメージ調査、調査対象:全国の20代~60代の男女1080名、アンケートモニター提供元:ゼネラルリサーチ
スマイルレスキューが選ばれる理由は、最短10分のスピード急行や即日対応、出張費用・見積費費用・キャンセル費用がすべて無料※、現場の問題を確認し、作業に入る前の見積書作成や料金説明を行うところです。
肝心の作業も徹底した研修を受けた経験豊富なスタッフが、親切丁寧に住まいのトラブルをサポートするため、安心して依頼することができます。
サービス提供エリアも、関東・甲信越を中心に、北海道・北陸・関西・九州など、全国に支店を展開しております。
もちろん、上記エリア外でも、各地の提携業者と連携してサービスをおこなっているため、どこの地域のトラブルでも相談を受けることが可能です。