2023年4月27日
2023年4月27日
ダニの被害を受けたことのある方は珍しくないでしょう。ダニに刺されたり、アレルギー症状を生じたりなどの被害が多くなっています。日常生活や健康面に悪影響を及ぼすため、ダニ対策を講じなければなりません。そこで、ダニによる被害を減らすために、ダニの基本情報をはじめ、ダニの駆除法や対策法を解説します。被害を減らし、快適な日常生活を送りましょう。
防犯設備士の資格所持
駆除トラブル解決歴20年以上
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ダニは3対6本の足が生える「昆虫」だと思いがちですが、実は4対8本の足が生えている「クモやサソリ」の仲間です。国内でおよそ1000種類発見されています。ダニと言えば、人を刺して血を吸い、刺されたところがかゆくなるイメージですが、すべてのダニが刺すわけではありません。ごく一部のダニがそういった習性をもちます。
ダニは気管支喘息やアレルギーの原因となります。大半が目に見えないほど小さいため気づきませんが、ダニの死骸や糞を吸い込んでしまうことが誘因です。目に見えないダニに油断せず、普段からの対策が重要になります。
ここでは、ダニが発生しやすい環境や発生する時期について解説します。これらを知っておくことでダニ対策につなげられるため、詳しく見ていきましょう。
ダニは、ある一定の条件を満たすことで、大繁殖するおそれがあります。繁殖しやすい環境の条件は、気温25℃、湿度60%の高温多湿な環境です。つまり、梅雨の時期が最も繁殖しやすいと言えます。ダニは生涯で100匹ほど産むと言われているため、一度繁殖し始めると大繁殖につながる可能性があるのです。また、ダニは人の汗やフケ、アカなどを餌にしています。そのため、餌が多く温度が高くなりやすい布団や枕などは、ダニにとって快適な環境で繁殖しやすい場所です。
春は、ダニの季節の始まりと言われ、徐々に気温や湿度が高まり、ダニが発生しやすい環境が整い始めます。そして夏にダニの発生がピークとなるので、十分なダニ対策が必要です。秋になると、気温が下がり始めるためダニの発生が緩徐となります。しかし、油断は禁物です。秋は気温の変動が激しいため、気温が高まる日に発生する場合があります。また、夏場に大量発生し、死滅したダニも存在するため、十分なダニ対策を行うことが大切です。
ダニの種類によって、生息する場所や繁殖しやすい場所、時期などが異なります。さらに人の血を吸うダニもいれば、人を刺さないダニもいます。ダニごとに対策を行えるよう、どのような種類が存在するのか詳しく見ていきましょう。
ヒョウヒダニは一年を通して見られるダニです。別名、チリダニとも呼ばれます。どこの家にも生息しており、人を刺すダニではありません。人のフケやアカを餌にしていることから、じゅうたんやベッドなどの家具に多く生息しています。体長は0.3~0.4mm程度で、目で捉えるのは難しいです。また、温度20~30度で湿度60~80%の環境を好むのが特徴です。夏場にヒョウヒダニが大量発生すると、秋ごろに大量の死骸や糞によるアレルギー症状の原因となります。
梅雨から秋にかけて繁殖するダニです。ヒョウヒダニをはじめとした他のダニを捕食したり体液を吸ったりしています。餌となるダニなどの虫が増えるに伴い、ツメダニも繁殖するのが特徴です。餌が少なくなるか間違って人を刺して体液を吸う場合があります。吸血はしません。体長は0.3~1.0mmほどで、カーペットや畳みなどに多く生息しています。とくに新築後2~3年の畳みや湿度が高い部屋の畳みやカーペットで多く発生するのが特徴です。8~9月に被害が増えるため注意が必要になります。
湿度の高い時期に、小麦粉などの食品や畳、台所といった湿気の多い場所に生息するダニです。他のダニと違って、粉類や駄菓子などの菓子類、砂糖など食品を餌にしているため、食品の管理はコナダニ対策にとって重要になります。コナダニに毒性は無く人を刺したり吸血したりすることはないと言われています。しかし、危険なのはコナダニを好んで捕食する「ツメダニ」の発生原因になることです。
また、コナダニの体長は、0.3~0.5mmの小さなダニで視認することは難しいです。気温が20~30℃と温暖で、湿度60~80%くらいのときに発生しやすいと言われています。50℃以上の高温や10℃以下の低温下では繁殖できないため、繁殖しにくい環境を整えることが一つの対策となります。
ネズミや鳥などに寄生して繁殖するダニです。人を刺して吸血をすることがあるため、病原菌の媒介になる可能性があります。人を刺す際は、内ももやお腹といった身体の柔らかい部分を選ぶ傾向にあります。この傾向から、男性よりも女性の方が被害が多いです。同様に吸血するダニとしてツメダニがいますが、ツメダニよりもひとまわり体長が大きいです。具体的には、0.7mm程度の体長をしており、肉眼でも確認できます。吸血をするとさらに大きくなり、1mm以上の体長へと変貌します。
トリサシダニは、ムクドリなどの野鳥に寄生して吸血するダニです。鳥の血を吸うことで繁殖しますが、それにより鳥が死んでしまったり巣を捨ててしまったりすると、ダニの栄養源がなくなります。ダニの栄養源が無くなった場合に行き着くのが、人の血です。鳥を通して家屋内に侵入した後、人の血を吸うことで繁殖します。事例として、野鳥がビルの換気口あたりに巣を作り、そこからビル内にダニが侵入し被害が出たケースがあります。
トリサシダニの体長は、0.5~0.6mmで吸血しなくても2~3週間は生きられる生命力の高さをもちます。生涯で100個ほど卵を産み、1~2日程度で孵化するため、非常に繁殖しやすいです。
マダニは、ダニの中では大型で肉眼でも確認することができます。屋外に生息しており、草地や山、公園、河川敷などさまざまな場所で見られます。他のダニと比べて活動時期が異なり、3~4月ごろから発生および増加し始め、10~11月が主な活動時期になります。マダニの中には冬に活動する種類もいるため、高温多湿ではないからと油断は禁物です。公園などで遊ぶときはマダニが付着したことに気づけるよう、白などの明るい色の服を着用するとよいです。長袖など、露出を控えた恰好をすることも大切です。
また、マダニに刺された場合はすぐに皮膚科を受診しましょう。重症熱性血小板減少症候群(SFTS)やライム病などの感染症を発症する場合があるため、放置してはいけません。
マダニに刺された場合の症状は、皮膚が炎症を起こし赤く腫れることが特徴です。かゆくない場合もあることを把握しておいてください。吸血しているマダニを見つけた場合は、無理に取らずにそのまま受診することが大切になります。
人に寄生して繁殖するダニです。手のひらや指の間、足、肘などの皮膚にある「角質層」を線状に堀り進め、卵を産みつける習性をもちます。ヒゼンダニが原因となって発症する病気が「疥癬」です。疥癬の種類によっては100~200万匹におよぶヒゼンダニが寄生しているケースがあります。医療現場では度々見られる感染症で、非常に強い感染力をもっているため十分な予防および感染対策が講じられます。ヒゼンダニの体長は0.4mmで肉眼での確認は難しく、確認するには拡大鏡が必要です。
ダニ対策に向けて、起こり得る被害や駆除方法をご紹介します。
屋外のダニ被害は、トリサシダニやスズメサシダニなどによるものが主です。餌にするものは「血」です。鳩に寄生して鳩の血を吸って生きている場合が多いですが、人の血を吸うこともあります。つまり、鳩に近づくことでダニに刺される可能性があるわけです。野鳥のヒナが巣立ちを迎え、吸血の対象が人に変わる「5~6月頃」から被害は増えます。屋外ダニに刺された場合の症状としては、炎症によって赤く腫れたブツブツと強いかゆみといった皮膚症状になります。屋外のダニに刺されたと気づいた時点で、早めに病院を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
室内のダニ被害は、ツメダニやイエダニなどによるものが主です。「寝ている間にダニに刺されてかゆい」という経験のある方は多いでしょう。布団やカーペットにいるチリダニを餌にするツメダニや、ネズミに寄生するイエダニが原因だったわけです。ツメダニは、チリダニがいなくなったら人を刺すことがありますが、血は吸いません。かゆくなるのは、人の免疫反応として炎症が起きることが原因です。
室内のダニによる被害は、刺されることによるかゆみだけではありません。とくに室内のダニ被害は、目に見えないだけで繁殖して死骸となったダニやダニの糞が多く存在します。無意識に吸い込むことでアレルギーを生じる可能性があるのです。
ダニを繁殖させない、被害に遭わない対策をしようにも、すでに繁殖しているケースもあるでしょう。そこですでにいるダニの駆除方法を解説します。
ダニは高温多湿な環境を好みますが、生きられる温度には限度があります。しかし、生命力は高く、50℃以上の温度を20分間以上維持しなければ死滅しません。最も有効な手段は、布団乾燥機の使用です。布団乾燥機は60~70℃以上まで温められるため、一瞬にして死滅させることができます。布団の天日干しも選択肢としてはアリですが、布団の内部まで50℃以上に温められない場合も少なくないため、布団乾燥機の使用をおすすめします。
燻煙剤とは、加熱して有効成分を煙上にして空中に拡散させるものです。ダニの駆除に特化したダニ専用の燻煙剤があります。注意点としては、室内を成分が含まれた煙で充満させるため、ペットや大切なもの、食品、食器などに付かないように準備しておきましょう。また、付属の説明書を読まずに適当に使用してしまい、求める効果が得られない場合があります。初めて使用する方はとくに、説明書をよく読んでから使用することが大切です。
ここからは、ダニが繁殖しないようにする対策方法を解説します。
ダニ予防スプレーと呼ばれる、ダニ対策用の道具があります。布団やソファーなどに使用できるスプレーで、薬局やインターネットショップで購入可能です。あらかじめスプレーをかけておくことで、ダニの発生や繁殖予防となります。スプレーによっては、使用場所が限定されている場合があるので、事前に確認しておきましょう。
ダニが好む、高温多湿な環境にしないようにすることが最も重要です。室内を高温多湿にしないようにできる対策として、次のような方法が挙げられます。
・エアコンの除湿およびドライ機能を使用する
・除湿器を使用する
夏場以外でも、加湿器で湿度を上げすぎるとダニの繁殖につながります。とくに、寝室やクローゼットなどの湿度が高まりやすい場所は注意が必要です。ダニ対策のために、室温と湿度には気を付けるようにしましょう。
高温多湿な環境を避けるだけでなく、シーツやカバーの定期的な洗濯も大切です。洗濯しない期間が続くと、人のフケやアカ、汗が蓄積していきダニにとって好ましい環境を作ってしまいます。ダニが居心地の悪い環境を作り、ダニや糞などを取り除くために、シーツやカバーは定期的に洗濯し、清潔を維持しましょう。
布団周囲の清潔さを維持するだけでなく、室内全体の清潔さも大切です。布団などで発生および繁殖したダニが死骸となり、室内に飛散することは多々あります。死骸を吸い込むことでアレルギー症状を引き起こさないよう、こまめな掃除が必要です。掃除をしにくい場所でも、ブラシなどを使ってきちんと掃除することを心がけましょう。
ダニは高温多湿な環境や人のフケ、アカ、汗を好みます。日本における気候の特徴上、夏場になると高温多湿な環境は避けられませんが、うまく機器を用いることでしっかり対策することが可能です。また、普段から室内や布団類などを清潔に保てば、完全ではありませんがダニの発生や繁殖を防げます。対策に手間や時間はかかりますが、ダニの被害に遭わずに済むため、環境の整備や手入れを普段から心掛けるようにしましょう。
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