2023年7月3日
2023年7月3日
津久井 勝
株式会社スマイルレスキュー
代表取締役
防犯設備士の資格所持はもちろん、鍵トラブル解決歴20年以上の経歴を持つ。現在は住まい系トラブル解決サービスを行う会社を経営中。
寒い日に暖房をつけてても、なぜか部屋が寒く感じることはありませんか?当記事では、部屋が寒い時の対処法について詳しくご紹介します。原因を知り、適切な対策を行って、部屋の寒さを改善しましょう。
部屋が寒いと感じる理由には、隙間風、窓からの冷気、床からの冷気などが考えられます。以下では、部屋が寒いと感じる理由について詳しく解説します。
隙間風は主に、ドアや窓、そして床と壁の間などの隙間から入ってきます。これらの場所には、建築上の理由で小さな隙間が生じることが多いです。
空気は温度差により移動するため、部屋の中が暖かくて外が寒いとき、外の冷たい空気が暖房で暖められた部屋の中に流れ込み、室内を冷やします。
家が古くなると、材料の劣化や変形により隙間が広がることもあります。
窓からの冷気は、部屋が寒く感じる主要な原因の一つです。特に古い窓や二重窓がない場合、窓からの冷気は部屋の温度を大幅に下げる可能性があります。
この現象は、窓ガラスと外気との間の温度差によって引き起こされます。窓ガラスは通常、外の空気と直接接触しているため、外気の温度をすぐに受け取ります。そのため外部が寒いと、窓ガラス自体が冷え、それが室内へと冷気を運びます。
さらに、ガラスは熱伝導率が高い材質であり、熱を効率よく伝える性質があります。これは、窓ガラスが室内の暖かい空気から熱を吸収し、その熱を外部へと放出しやすいことを意味します。つまり、窓ガラスが冷えると、その冷たさが室内の空気に直接伝わり、部屋全体が冷えてしまうのです。
冬季に部屋が寒く感じる主な原因の一つは、床からの冷気です。これはいくつかの要素が組み合わさって生じます。
まず、冷たい空気が足元に溜まる現象があります。これは、暖かい空気が膨張して上昇し、一方で冷たい空気が下に集まる性質によるものです。この現象は、空気の密度が温度によって変化するために起こります。温度が上がると空気の密度が小さくなり、温度が下がると密度が大きくなります。その結果、冷たい空気が足元に溜まり、フローリングを冷やします。
次に、床下換気口の存在も床が冷える一因となります。床下換気口は住宅の基礎部分の換気を促すために設けられていますが、この換気口を通じて冷たい空気が床下に入り込むと、床が冷えます。
また、フローリング材の種類も影響します。フローリング材には、主に合板フローリングと無垢フローリングの2種類があります。合板フローリングは木板を貼り合わせて作られ、多くの住宅で使われています。しかし、複数の薄い木板を接着剤で貼り付けると、空隙率(空気が入る割合)が低くなります。この空隙率が高いほど断熱性が強く、低いほど断熱性が弱くなるのです。
床の断熱機能の弱さも、床が冷える要因となります。断熱材は室内と室外の熱移動を遮断し、外気温を室内に伝わりにくくします。しかし、床に重みがかかると、経年による木材の劣化とともに、床と断熱材の間に隙間が生じることがあります。このような状態になると断熱機能が弱まり、フローリングが冷える原因となります。
以下では、窓の寒さ対策について詳しくご紹介します。これらの方法は誰でも手軽に試すことができ、特別な工具や技術は必要ありません。複数の対策を組み合わせて実行してみましょう。
アルミシートは熱を反射する性質を持っています。窓にアルミシートを貼ることで、部屋内の暖気が窓ガラスに触れて外に逃げるのを防ぐことができます。
アルミシートは、外からの冷気の侵入も防ぎます。アルミシートは窓ガラスの表面温度を下げることなく、寒冷な外気の熱を反射します。この反射作用により、室内の温度が下がるのを防ぐことができます。
このように、アルミシートを窓に貼ることで、部屋の暖かさを保つことが可能となります。アルミシートは100円ショップでも購入できるため、手軽な方法ながら効果的な寒さ対策と言えます。ただし、アルミシートを窓全体に貼ると光が遮断され、部屋が暗くなる可能性もあります。室内が暗くなりすぎるようであれば、必要に応じて部分的に使用するなど、工夫をすると良いでしょう。
ダンボールには数多くの空気を含んだ空間があります。これらが外からの冷気の侵入を遮断し、部屋の中の暖かい空気を逃がさない役割を果たします。
ダンボールを窓に貼る際には、まず窓の大きさに合わせてダンボールをカットします。次に、窓枠に対してダンボールを固定するために、両面テープやステープラーを用います。最後に、隙間がないかを確認し、必要に応じてさらに両面テープで密閉します。これにより、冷気の侵入を最小限に抑えることが可能になります。
ダンボールを窓に貼る方法は、経済的なコストを抑えることができるメリットもあります。取り付け方法も比較的簡単で、専門的な技術や特別な道具が必要ないのも利点です。
「緩衝材」とは、その名の通り衝撃を緩和するために使用される材料で、空気や発泡材などで構成されていることが一般的です。
優れた断熱性を持つ緩衝材を窓に貼ることで、室内の暖気と室外の冷気の間にバリアを形成します。それにより、冷気の侵入を抑え、室内の暖気の逃げ出しを防ぐ役割を果たすのです。
緩衝材は窓ガラスに直接貼り付けることができるため、窓の隙間から冷気が侵入するのも防げます。
窓用断熱シートは特殊な素材で作られており、熱の移動を遅らせる性質を持っています。シートを窓ガラスに貼り付けることで、室内の暖気が外部に逃げるのを防ぐと同時に、外部からの冷気の侵入も防ぎます。結果、部屋の温度を上げることが可能になります。
また、窓用断熱シートは透明であるため、視界を遮ることなく自然光を室内に取り込めます。
窓用断熱シートの取り付けは比較的簡単で、特別な工具や技術を必要としません。効果を最大限に発揮させるために、シートを均一に貼り、気泡を発生させないようにしましょう。
隙間テープを窓やドアの隙間に貼り付けることで、冷気の侵入と暖気の逃失を防ぎます。特に窓のゴムパッキンやコーキング材の経年劣化により、隙間が生じている場合に、有効です。
テープを貼る前には、隙間の周囲を清掃し、隙間テープの幅を隙間に合わせて選ぶことが重要です。テープを貼る際はしっかりと圧着しましょう。
暖房を利用しても部屋が暖まらないとき、カーテンの選択が重要な役割を果たします。断熱カーテンや遮光カーティンは、特殊な織り方や表面コーティングを施すことで、窓からの冷気を遮断し、室内の暖かさを保つ効果があります。
特に、夜間はカーテンを閉じることで窓からの放射冷却を防ぎ、日中は太陽光を活用して室内を暖めるためにカーティンを開けておくと良いでしょう。窓からの冷気を防ぎ、室温を快適に保つために、最適なカーティンを選び冬季の室温調整に活用しましょう。
床から伝わる冷気は足元を冷やし、部屋全体の温度感を下げてしまいます。特に床材が石やタイルなどの冷たい素材が使われていると、床暖房がない場合はなかなか室温が上がりません。以下では、すぐにできる床の寒さ対策について詳しく解説します。
アルミシートは、熱反射材のため、暖房の熱を反射し、部屋の中に保つ役割があります。床に敷くことで床からの冷気を遮断し、部屋に放出された暖気を反射させて逃さないようにします。これにより、室温の低下を抑え、暖房効率を上げることが可能になります。
アルミシートを敷くだけなので、費用もあまりかからず、手軽に試すことができます。
アルミシートは、ホームセンターやインターネット通販で手に入れられます。敷く作業も簡単で、必要な大きさに切り取って床に敷くだけです。その上にカーペットやラグを敷くと、見た目も気になりません。
アルミシートは熱を反射する性質を持っています。窓にアルミシートを貼ることで、部屋内の暖気が窓ガラスに触れて外に逃げるのを防ぐことができます。
段ボールの内部は細かな空気層が形成されています。この空気層が冷気の侵入を阻止し、室内の暖かい空気を逃さない働きをします。
段ボールは手に入れやすく、費用もかからないため、手軽に寒さ対策ができます。敷き方もシンプルで、床の面積に合わせて段ボールを切り、床全体に敷くだけです。
ただし、段ボールは火に弱く、また湿気によって効果が薄れやすいです。火元からは適度な距離を保ち、湿度管理にも気を付けてください。
床用保温シートを敷くことで、床からの冷気を防ぎます。足元が暖かくなり、部屋全体も温かさを保つことが可能になります。
また、保温シートは暖房機器の効果を高めます。暖房が作り出す温かい空気は上に上がりますが、床が冷えているとその温かさを逃がしてしまいます。しかし、保温シートがあると、その温かさを逃がさずに部屋に留めることができます。
床用保温シートを選ぶ際は、大きさは部屋の床面積に合わせて選びましょう。保温性の高い素材を選ぶとより効果的です。また、歩いたときの感触も大切です。自分の足に合ったものを選べば、寒さだけでなく快適さも得ることができます
床の冷たさ対策として、ラグやカーペットを敷く方法がおすすめです。
ラグやカーペットは、床からの冷気を遮断する役割を果たします。床から直接体に伝わる冷気を防ぎ、部屋全体の温度を保つ助けとなります。また、素足で床を歩く際の冷たさも軽減できます。
ラグやカーペットを選ぶ際には、素材と厚みを重視しましょう。厚みがあるものほど断熱性能が高くなります。また、ウールやフェイクファーなどの保温性の高い素材を選ぶと、さらに暖かさを感じられます。
部屋が寒いと感じる原因の一つに、窓からの冷気の侵入があります。下記に挙げるようなリフォームを行うことで、窓からの冷気を減らし、部屋を暖かく保つことが可能になります。
断熱ガラスは、その名の通り、熱を逃がさないように設計されています。断熱ガラスへ交換することで、外部から入り込む冷気を防ぎつつ室内の温度を保つ効果が期待できます。
断熱ガラスへの交換は初期費用がかかります。しかし、長期的に見ると省エネ効果により光熱費の節約に繋がります。施工には専門的な技術が必要なため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
部屋が寒い原因として、アルミ製のサッシが関係していることがあります。アルミは熱を伝えやすいため、窓枠やガラスの周辺から冷気が侵入しやすくなってしまいます。
このような問題を解決する方法として、樹脂サッシの導入が有効です。樹脂サッシはアルミに比べて断熱性に優れており、冷気の侵入を抑えることができます。また、樹脂は熱伝導性が低いため、部屋の中の暖かさを逃がしにくくなります。
樹脂サッシの特長としては、耐久性やメンテナンスのしやすさが挙げられます。樹脂は錆びたり腐ったりしにくい素材であり、長期間にわたって使い続けることができます。また、汚れも比較的簡単に拭き取ることができるので、お手入れが楽です。
ただし、樹脂サッシの価格はアルミ製に比べてやや高く、樹脂の特性上、大きな窓には向かない場合があることには留意しましょう。
窓からの冷気の侵入を防ぐ方法として、内窓の設置が有効です。
内窓は、既存の窓の内側に追加で設置する窓のことを指します。その最大の特長は、二重窓構造を作ることで窓からの冷気の侵入を大幅に防ぐことができる点です。また、内窓は断熱性を高めるだけでなく、防音効果も期待できます。
内窓を設置することで得られる効果は大きく、部屋の温度を安定させて暖房効果を高めることができます。これにより、冬季のエネルギー消費を抑えることも可能になり、結果的に光熱費の節約につながります。
しかし、内窓設置には費用がかかります。そのため、費用と効果をしっかりと比較し、自宅の状況に合った最適な対策を選ぶことが重要です。
床が冷えていると足元から寒さを感じ、部屋全体が寒く感じることがあります。ここからは、リフォームを利用して床の寒さ対策を行う方法を2つご紹介します。快適な冬を過ごすために、ぜひ床の寒さ対策を試してみてください。
床から上がってくる冷気が寒さの原因の場合、床下に断熱材を設置するのはとても効果的です。断熱材は、熱が外へ逃げるのを防ぐ素材で、床下に設置することで冷気の侵入を防ぎます。これにより、足元からの冷気を大幅に減らし、部屋全体の寒さを解消することができます。
しかし、断熱材を床下に設置するために、床板を取り外すなどの大規模な工事が必要となるため、多額の費用がかかる可能性があります。
費用は掛かりますが、断熱材を床下に設置するリフォームは有効な方法と言えるでしょう。
床からの冷気に対して、床暖房を設置するのも方法の一つです。床暖房の最大の特長は、床全体から暖気が発生し、足元から全身を暖めることができる点です。これにより、床からの冷気を抑制し、部屋全体を均一に暖めることが可能となります。また、空気を直接暖めることなく放射熱で暖めるという特徴があります。湿度が変化しにくく空気が乾燥することがないので、室内の温度を保つことができます。
しかし、床暖房はメリットばかりではありません。例えば、床を改装する必要があるためリフォーム費用が必要となります。また、部屋が温まるまで時間がかかる、電気代が高くなるなどのデメリットがあります。
それでも、冬季の寒さ対策として、床暖房は大きな効果を発揮します。足元から室内を温めるため、寒い冬も快適に過ごすことができるでしょう。
当記事では今回、暖房をつけているのに部屋が寒い時の対処法について解説しました。窓が原因で部屋の温度が下がっている場合は、窓にアルミシートやダンボールを張るなどすると良いでしょう。
床が原因で部屋の中が寒い場合は、床保温シートやラグ・カーペットを敷くといった方法が効果的です。
今回ご紹介した対策を適用することで、部屋が寒いと感じる原因を大幅に減らし、過ごしやすい環境を作り出すことができます。寒い冬を快適に過ごすために、ぜひ試してみてください。
「スマイルレスキュー」は、日常生活で起こるさまざまな住まいのトラブル解決に特化した会社です。
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