2023年9月1日
2023年9月1日
津久井 勝
株式会社スマイルレスキュー
代表取締役
防犯設備士の資格所持はもちろん、鍵トラブル解決歴20年以上の経歴を持つ。現在は住まい系トラブル解決サービスを行う会社を経営中。
スーツケースの鍵を紛失した際には、多くの人が何をすべきかわからず困惑するでしょう。特に旅行中や、大切なものをスーツケースに保管している場合には、迅速な対応が求められます。本記事では、そんな鍵紛失時にまずチェックすべき箇所から、自らスーツケースを開錠する方法、そして専門業者への依頼方法まで、詳しく解説します。
スーツケースの鍵を失くしたとき、まず落ち着いて確認すべき場所がいくつかあります。鍵は思わぬ場所に落ちていたり、忘れたりすることが多いからです。確認すべき場所は大きく分けて次の4つが挙げられます。1つ目は「身の回り」、2つ目は「自宅や宿泊施設、車内」、3つ目は「紛失したものが届けられる場所」、そして4つ目は「メーカーや空港などのサービス窓口」です。これらの場所を一つ一つ丁寧に探すことで、鍵を見つける可能性が高まります。以下では、鍵を失くした際に確認すべき場所について詳しく解説します。
鍵を失くしたと思っても、意外と近くにあることが多いものです。まずは、ご自身の周りを確認しましょう。普段鍵を入れているポケットやバッグ、小物入れなど、鍵を収納するための場所を忘れずにチェックしてください。スーツケースに鍵をかけた後、無意識に上着やズボンのポケットに入れている可能性があります。前日に着用していた洋服やスーツのポケットも見逃さないようにしましょう。
カバンや小物入れの中にスーツケースの鍵を入れている場合、物の間に挟まっていたり、カバンの隅に入り込んでいる恐れもあります。慌てずに身の回りから探してみましょう。
まずは、スーツケースを使用した部屋を思い出してみましょう。もしも寝室で荷造りを行ったのであれば、自宅のベッド周辺やデスク周辺を探してみて下さい。また、リビングルームで荷物を整理した場合は、ソファの隙間やテーブルの下に鍵が落ちている可能性も考えられます。
旅行先で鍵が見つからない場合、滞在先の部屋が鍵を忘れやすい場所となります。出発の際の忙しさから鍵を置き忘れてしまうことは少なくありません。ベッドの下、デスクの引き出し、バスルームなど、ひと目で分かりにくい場所も忘れずに探しましょう。
車で移動したのであれば、車内も確認が必要です。ポケットに入れた鍵が座席の間や足元に落ちてしまったこともあるでしょう。また、無意識のうちにダッシュボードに置いてしまった可能性もあります。こうした場所も丁寧に探してみましょう。
鍵を落としやすい場所だけでなく、遺失物が届けられる施設も訪れてみると良いでしょう。
交通機関を利用したのであれば、運行会社の忘れ物窓口や営業所を確認します。電車やバス、タクシーの中で鍵を落とした場合、運転手や他の乗客が見つけて拾ってくれることがあるため、運行会社の忘れ物窓口に届けられていないかチェックしましょう。
また、施設の管理事務所や警備員室などに届けられることもあります。ショッピングモールや公園、観光地などを訪れたのであれば、施設の情報窓口や管理事務所を確認しましょう。
近くに交番がある場合は、鍵を拾った人が届けてくれているかもしれません。土地勘のない場所に旅行や出張で訪れているのであれば、スマートフォンの地図アプリなどを使い、近辺に交番があるかを調べることをお勧めします。
身の回りや心当たりのある場所を探しても見つからなかった場合は、スーツケースのメーカーに連絡をとってみるのも一つの手段です。一部のメーカーでは、シリアルナンバーや型番をもとに、鍵を再発行してくれるサービスがあります。また、メーカーによっては、スーツケースの開錠サービスを提供している場合もあるので、メーカーのウェブサイトやサービスセンターから問い合わせてみましょう。
また、空港のサービス窓口も役立つ場合があります。国内であれば、成田空港のような国際線の空港内では、手荷物の鍵を開けるリペアサービスを提供しています。緊急で開錠してもらわなければならない場合に、利用すると良いでしょう。
鍵が見つからない場合、自力でスーツケースを開ける方法がいくつかあります。
スーツケースの鍵は、鍵穴(シリンダー)があるタイプ、ジッパータイプ、ダイヤルロックタイプ、TSAタイプの4つに分けることができます。それぞれのタイプに応じて対処法が異なりますので、適切な方法を選んで対応してください。
ただし、自力でスーツケースを開けるのは、あくまで「最後の手段」として考えてください。以下にご紹介する方法は、いずれもスーツケースを壊してしまう可能性があります。まずは鍵を探したり、サービス窓口に連絡するなど、可能な限り安全な方法を試すべきです。また、自己責任で行うことを理解し、周囲の人への迷惑にならないように注意しましょう。
シリンダー鍵のタイプのスーツケースは、鍵穴に特殊なピンが配置されており、そのピンの位置を合わせることで開錠します。
鍵穴(シリンダー)があるタイプのスーツケースを開けるには、ピッキングという方法があります。ピッキングツールや細長いもの(ピンセット、針金など)を鍵穴に挿入し、微細な動きをしながらピンの位置を探す手段を用います。ピンの位置が適切に揃えば、開錠することが可能となります。
ただし、この方法はスーツケースを傷つけたり、ピンを壊したりする可能性もありますので注意が必要です。また、ピッキング(鍵穴に何かを差し込んで開ける行為)は専門的な技術が必要なので、必ず開錠できるわけではありません。
ジッパー型のスーツケースの開け方は、それほど難しくありません。まず、ボールペンや細い棒状のものを用意します。次に、ジッパーの先端にそれを押し込んでジッパーを開きます。
ただし、この方法はジッパーを強引に開けることになるため、スーツケースが破損する可能性があります。また、高度な防犯性能を備えたスーツケースでは、ジッパー部分が棒状のアイテムの挿入を防止する構造になっている場合がありますので、注意しましょう。
ダイヤルロック型のスーツケースは、少し時間と忍耐が必要なものの、自力で開錠することが可能です。まず、全ての数字を'0'に設定した状態から、1つずつ数字を変えていきます。ダイヤルが軽くなったり、クリック音が変わったりすれば、それが正しい数字の可能性があります。このようにして全ての数字を見つけ出しましょう。
ただし、かなりの時間がかかりますし、開錠に失敗する可能性もあります。
TSAロック(Transportation Security Administration Lock)とは、アメリカの運輸保安局(TSA)が定めたルールに基づいて作られたスーツケースや荷物の錠前のことを指します。
TSAロックが採用されたスーツケースはアメリカで特に一般的で、空港内にいるTSA職員が専用のマスターキーで開けることが可能です。
TSAロックのスーツケースは、希に他人のTSAロックの鍵で開けられることもあります。家族や友人が同じTSAロックを使っているのであれば、試してみても良いでしょう。
他にもヘアピンなどを使ったピッキングや、ハサミやマイナスドライバーを鍵穴に差し込んで無理やり開錠することも可能です。ファスナータイプであれば、ニッパーでファスナーの引き手を切断するといった方法もあります。しかし、これらの方法はスーツケースを壊すことになるため、自己責任で行いましょう。
スーツケースを壊したくない場合は、業者などに開錠を依頼しましょう。TSAロックを採用しているスーツケースであれば、国内の空港や鍵屋でも対応してくれる可能性があります。
どうしても自力でスーツケースを開けられない場合は、最後の手段としてスーツケースを破壊する方法もあります。
スーツケースを壊して開けるためには、ハンマーやマイナスドライバー、バールといった工具が必要です。例えば、スーツケースの隙間にバールをこじ入れ、テコの原理を利用することで開けることが可能です。もしくは、マイナスドライバーを鍵穴に差し込み、強引に回して開ける方法もあります。
しかし、これらの方法で開錠すると、スーツケースを閉じることができなくなるため注意しましょう。スーツケースを壊したくない場合は、業者などに開錠を依頼することをお勧めします。
スーツケースを強引に開けると、鍵がかからなくなり閉じることができなくなります。スーツケースが開いたままにすると、物品が盗まれるなどトラブルになる恐れがあるため、早急に以下のような対処をする必要があります。
空港のラッピングサービスを利用する:多くの空港にはスーツケースをラップするサービスがあります。これを利用することで一時的にスーツケースを閉じることが可能です。
ホテルのフロントに相談する:ホテルのフロントに相談すれば、安全な保管場所を提供してくれることもあります。
スーツケースベルトを利用する:手持ちにスーツケースベルトがある場合、これを使ってスーツケースを閉じることができます。
鍵業者に依頼する:最終的な対応として、プロの鍵業者に依頼して鍵を修理あるいは交換してもらうことも可能です。
ただし、これらの方法は一時的な対策に過ぎないため、最終的には新たな鍵の作成やスーツケースの交換を検討しましょう。
多くの空港では、スーツケースを専用のフィルムで巻くラッピングサービスを提供しています。フィルムでラッピングすることで、スーツケースが開くのを防ぐことができます。また、一部の空港ではリペアサービスも提供しています。スーツケースを開錠してもらえるため、急いでスーツケースを開けなければならない状況で重宝します。
ただし、ラッピングサービスやリペアサービスを提供しているのは一部の空港に限られています。また、料金は空港ごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。
ホテルに滞在中であれば、フロントスタッフに相談するのも有効な手段の一つです。ホテルスタッフは旅行者のトラブルに対応する経験が豊富で、鍵の紛失問題にも手助けしてくれるはずです。
海外のホテルであれば、プロの業者を紹介してくれるかもしれません。土地勘のない場所では、鍵業者を探すのも一苦労します。業者を見つけたとしても、現地の相場が分からなければ、高額な料金を請求される恐れもあります。
悪徳業者による被害に遭わないためにも、まずはホテルのフロントに相談してみましょう。
スーツケースを強引に開けると、スーツケースが閉じなくなってしまいます。そのままでは持ち運びが難しいだけでなく、物品を盗難されたり紛失する恐れがあります。
このような状況に対処する一つの方法として、スーツケースベルトの利用が考えられます。スーツケースベルトを使えば、鍵がなくてもスーツケースを一定の状態で閉じることが可能です。
ベルトを使う際には、スーツケース全体をしっかりと固定できるものを選び、ベルト自体に鍵や番号式のロックがついているものを選ぶことが重要です。
自分で開ける方法が見つからず、スーツケースが開かない状態が続いている場合には、プロの力を借りるのが最適な選択肢と言えます。
鍵業者に依頼する大きなメリットは、安全にスーツケースを開けてもらえることです。鍵業者は専門的な技術を持っているため、スーツケースを破損することなく開けることが可能です。また、鍵業者にはさまざまな種類の鍵を開ける経験と知識があるため、自分で解決できない問題でも対応可能です。
一方で、鍵業者に依頼する際には料金が発生します。また、すぐに鍵業者を見つけられない場合や、鍵業者がすぐに対応できない場合もあります。そのため、鍵業者に依頼する前に、費用や対応時間を確認することが重要です。
鍵を失くした際には、スーツケースの種類や状況を詳しく鍵業者に伝え、最適な対応を求めましょう。
自力での開錠が難しい場合は、鍵業者への依頼がベストな選択です。しかし、適切な業者を選ぶために、何を基準に選べばよいのか、どのような手続きが必要なのかを理解しておく必要があります。
そこで以下では、鍵業者に依頼するメリットやデメリットから、鍵開けにかかる費用相場、そして、依頼する前に確認しておくべきことについて解説します。
スーツケースの鍵開けを鍵業者に依頼した場合、以下のようなメリットとデメリットがあります。
【メリット】
・高い技術や知識を持っている
鍵業者は専門的な技術を持っているため、スーツケースを破損することなく、安全に開錠できます。
・緊急時にも対応してもらえる
鍵業者は緊急時にも対応可能な場合が多く、迅速に開錠を行ってくれます。
・さまざまな鍵に対応している
鍵業者はさまざまな種類の鍵に対応しています。そのため、自分で開けることが難しい場合でも依頼することが可能です。
・スーツケースを壊さずに開錠できる
業者に依頼することで、スーツケースを壊さずに開けることができます。
【デメリット】
・費用が発生する
鍵業者に依頼すると費用が発生します。そのため、事前に費用を確認し、自分の予算に合うかを考慮する必要があります。
・業者選びが大変
信頼できる業者を見つけることは難しい場合があります。そのため、業者選びには時間と労力が必要となります。
・対応時間が限られている
業者によっては、対応時間が限られている場合もあります。そのため、自分の都合に合わせて業者を選ぶ必要があります。
以上の点を考慮し、自分の状況に最適な解決策を選ぶことが重要です。
鍵業者の料金は、作業の難易度や作業時間、鍵の種類などにより変わります。また、地域や業者によっても料金は大きく異なります。そのため、具体的な料金を一概に言うのは難しいですが、一般的なスーツケースの場合は8,000円から15,000円の範囲と考えて良いでしょう。
一方、スマートキーなどが使われているセキュリティの高いスーツケースの場合、開錠の難易度が高くなるため20,000円から40,000円ほどと価格も高くなります。
鍵業者にスーツケースの開錠を依頼する前に、以下の点を確認しておくことが重要です。
1.料金相場の確認
鍵業者に依頼する前に、自分が負担可能な料金と、その料金で対応可能な業者が存在するかを確認しましょう。
2.業者の評判
業者の評判をネットなどで調査し、信頼性を確認しておきましょう。また、知人や友人からの口コミも参考になります。
3.サービス内容の確認
開錠だけでなく、後のサポートや保証など、業者が提供するサービスの内容を詳しく確認しておきましょう。
4.業者との連絡手段
鍵業者との連絡手段を明確にしておくことも大切です。迅速な対応が必要な場合、電話やメール、SNSなど、最適な連絡手段を確認しておきましょう。
5.依頼の手続き
依頼の手続きを明確に理解しておくことも重要です。事前に必要な情報や書類がある場合、それらを準備しておきましょう。
これらの点を確認しておくことで、鍵業者に依頼した際のトラブルを避けることができます。
スーツケースの鍵を失くすと、対応に多大な労力と時間をかけることになります。そこで、「合鍵を作製しておく」「チェーンで繋いでおく」「紛失タグをつける」と言った方法で、スーツケースの鍵の紛失を予防しましょう。以下ではこれらの予防法について詳しく解説します。
スーツケースの鍵を紛失しないために、合鍵を作製しておくと良いでしょう。事前にスーツケースの合鍵を作製しておくことで、鍵を鍵を失くしたときにスーツケースを開けられなくなるリスクを軽減することが可能です。
合鍵を作成するには、専門の鍵業者に依頼する方法が一般的です。また、作成した合鍵を紛失しないように保管しておく必要があります。合鍵も元の鍵と同様に、決まった場所に保管しましょう。
スーツケース本体や財布、バッグ等、自身の持ち物と鍵をチェーンで繋げることで、鍵が落下するリスクを減らすことができます。また、チェーンを取り付けておくことで、鍵が見つけやすくなり、置き忘れを防止する効果が期待できます。
ただし、チェーンで繋いだ鍵を強く引っ張ったり、鍵やスーツケースに大きな力が加わると破損する可能性があります。また、鍵とスーツケースを繋いでおくと、スーツケースが盗まれた際にすぐに開けられてしまう可能性も考えられます。そのため、鍵をチェーンで繋ぐ場合は十分な注意が必要となります。
紛失防止タグは、物品を探しやすくするための便利なデバイスです。BluetoothやGPSを使用してスマートフォンと連携することで、物品の位置情報を表示します。
紛失防止タグを鍵に取り付けておけば、万が一鍵を見失ってしまったときでも、スマートフォンの専用アプリを通じて鍵の現在地を確認することができます。
また、紛失防止タグにはさまざまな機能が付いています。例えば、タグから音を出すことで物品を探しやすくする機能や、タグが一定距離を超えて離れるとスマートフォンに警告を送る機能があります。さらに、GPS機能が搭載されている紛失防止タグであれば、鍵を置き忘れても簡単に探すことができます。
本記事では、スーツケースの鍵を紛失したときの対処法について詳しく解説しました。まずは、鍵を置き忘れてしまった可能性のある場所、例えば身の回りのエリア、自宅、滞在先のホテル、車内などをよく探してみてください。
一番大切なのは、鍵を紛失しないようにする予防策です。予備の鍵を作ったり、チェーンで鍵とスーツケースを結びつけたり、紛失防止のタグを取り付けたりするなどの方法があります。これらの予防策を活用し、スーツケースの鍵のトラブルを未然に防ぎましょう。
対策をしても鍵を失くしてしまい、自力で開けることができなくなったら、鍵業者に依頼しましょう。
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※1 調査方法:インターネット調査、調査期間:2020年12月23日~25日、調査概要:住まい・暮らしのトラブル10社を対象としたサイト比較イメージ調査、調査対象:全国の20代~60代の男女1080名、アンケートモニター提供元:ゼネラルリサーチ
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